みなさんは日頃からヨーグルトを食べていますか? ヨーグルトは消化の際に体への負担が少なく、免疫力向上、肌や腸内環境を整えるなどの効果があって、健康に良い食品として朝食に食べる方が多いのだとか。
長野県佐久市の望月地域では、30年以上にわたり地元で愛されるロングセラー商品「望月高原ヨーグルト」があります。望月地域の酪農家から朝、集めた生乳で作られています。
今回は生産現場について知るため、JA佐久浅間「しらかばアイス・ヨーグルト工場」の工場長、中嶋さんに話を聞きました。

「ヨーグルトでテンションアゲ〜!」JA佐久浅間「しらかばアイス・ヨーグルト工場」工場長の中嶋さん
循環型農業の一端を担うヨーグルト
JA佐久浅間管内では循環型農業を推進しています。 ここでは乳牛の飼育からヨーグルトが作られるまで、自然の恵みを大切にしたプロセスが展開されています。
乳牛から搾られた生乳はヨーグルト工場へ運ばれて製品になります。一方で、牛フンは「望月土づくりセンター」に送られて有機肥料に生まれ変わります。これが畑や田んぼの堆肥となって、そこで育った飼料用米などが乳牛のエサとなります。
そして、またおいしい生乳が生産される——こうして持続可能な循環が実現されているのです。この循環型農業の仕組みの中で、ヨーグルト工場はその一端を担い、大切な役割を果たしています。
左が甘さ控えめでアレンジ可能なソフトヨーグルト。右が人気ナンバーワンののむヨーグルト
製造作業に密着!
ヨーグルトの原料となる生乳は、工場から5km圏内にある3戸の酪農家から搾乳後2時間以内に届けられます。工場では400Lの小ロット製造で1日4,000本、年間40万本を製造しています。
原料乳は85℃以上で15分殺菌した後、15分冷却します。オリジナル比率でブレンドした乳酸菌を加え、6時間発酵させます。発酵後、温度を下げたヨーグルトは、1日熟成してから充填。出荷前の検査では商品を実際に試飲し、ヨーグルトの品質を確認してから店頭に並べられます。
ヨーグルトはとてもデリケートで、原料の状態を見ながら37〜38℃に冷却しないといけないのです。
「温度が高くても低くてもおいしいヨーグルトはできないので、休憩時間も時計を気にしています」と中嶋工場長。
地元産の搾りたて生乳から製造する望月高原ヨーグルトは、香料・保存料・酸味料を一切使わず、生乳100%の素材を生かして濃厚で風味豊かな味わいです。
望月高原のむヨーグルトは濃厚でまろやか
望月高原ヨーグルトソフトヨーグルトはマイルドで優しい味わい
望月高原ヨーグルトのおいしい食べ方
JA担当者と筆者のアレンジレシピを紹介します。
ヨーグルトシャーベット
用意するのは望月高原ヨーグルト(150㎖)。冷凍庫に4時間入れて、1〜2時間解凍してからいただきます。

ヨーグルト(ドライフルーツ入り)
JA佐久浅間管内で生産されているプルーンを入れてみました。ドライフルーツは生よりもミネラルやポリフェノール、食物繊維も豊富に取れるのでおすすめです。好みではちみつを入れると、よりおいしいですよ。

JA佐久浅間管内はブロッコリーやプルーンなどの生産も盛んな地域です。おいしい食べ方のレシピページでは次のレシピを紹介しています。
・望月高原ヨーグルトケーキ
ヨーグルトが濃厚でまろやかなケーキです。
・望月高原ヨーグルトドレッシング
JA佐久浅間の特産品であるブロッコリーをヨーグルトのドレッシングでいただきます。
また、道の駅「ヘルシーテラス佐久南」では望月高原ヨーグルトを使用した「さわやかチーズケーキ」「濃厚チョコケーキ」を販売しています。見かけたら、ぜひお手に取ってみてください!
ケーキで望月高原ヨーグルトのまろやかさを味わうことができます!
最後に…
地域循環型農業に取り組み、エサ作りから商品の生産まで地域で一貫して行っている望月高原ヨーグルトには、生産者とJA職員たちの「おいしく食べてほしい」という思いが詰まっています 。
そして衛生面などに十分配慮し、おいしさと品質、製法にこだわって作られています。
地元の直売所、JA関連販売店、オンラインショップをはじめ、ふるさと納税返礼品なども行っています。信州望月高原で作られた「望月高原ヨーグルト」を、ぜひ味わってみてください。
中嶋工場長のからのメッセージをどうぞ!
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地元の新鮮な牛乳で作る望月高原ヨーグルト