2023度のJA全国ご当地カレー選手権で長野県代表「たっぷりきのこの図鑑カレー」が全国3位となったことは記憶に新しいかと思いますが…
またまた長野県の魅力が詰まったご当地カレー&ビーフシチューが誕生しました!

メイン素材は「木曽牛」。ほかのブランド牛に引けを取らないおいしさながら、希少性ゆえ知名度は低いのが悩ましいところ。
木曽牛の産地JAであるJA木曽が「手軽に食卓で提供できるレトルト商品で木曽牛を身近に感じてもらおう!」と、2024年10月から「木曽牛キーマカレー・ビーフシチュー」の販売を始めました。
今回は木曽牛のおいしさが堪能できるレトルト商品のご紹介です!
木曽牛とは?
木曽牛とは、木曽地域て育った黒毛和種の成牛です。
長野県の南西部に位置する木曽地域は、県歌「信濃の国」にも登場する寝覚ノ床や御嶽山、希少な日本在来馬の一種である木曽馬の産地・開田高原などを擁する自然豊かな地域です。

そして『平家物語』で有名な木曽義仲ゆかりの地です(筆者は巴御前のエピソードが大好き)。

「農家さん日記」執筆者の林詩乃さん。開田高原の木曽馬牧場にて。木曽馬は競走馬よりずっと小柄!
木曽義仲も騎乗していたかも…
また、木曽地域は古くから優良な子牛の産地であり、約11か月間、木曽で育てられた子牛は市場へ出荷され、「松阪牛」など各地域のブランド牛として肥育されていきます。


木曽牛についてもっと知りたい方は、次の記事をご覧ください。
ひとつは木曽牛の中でも、さらに希少なブランド牛に指定される「木曽銘撰牛」の生産現場の記事です。そして開田高原の若き牛飼い・林詩乃さんの連載では、開田高原の自然や子牛が育つ様子を伝えてくれます。
木曽郡内で肥育される希少な「銘撰木曽牛」
林詩乃さんの農家さん日記
そんな木曽地域で育った希少な木曽牛を一頭買いして作られたキーマカレーとビーフシチューは一体どんな味なのか!?さっそく実食してみましょう!
キーマカレー(左)とビーフシチュー
白飯との相性抜群!旨みたっぷりキーマカレー
キーマカレーといえば、ひき肉です。木曽牛の特徴である柔らかさと旨みを引き立てるように調理されているそうです。牛肉のレトルトキーマカレーは少し珍しい気がしますね。
子どもからお年寄りまでおいしく召し上がっていただくことを目指して開発されたカレーは、マイルドな中辛。
温めると、得も言われぬ香りが広がります…

ひと口食べると牛肉のコクと旨みでお口が天国に。ひき肉は油分が多くなりがちですが、野菜もしっかりと入っており、野菜の旨みで牛の油がしつこく感じず、むしろ肉の味わいが引き立ちます。

ひと口目はほとんど辛さを感じなかったのですが、2口3口と食べ進めていくうちに、じんわりとスパイシー感が強まります。
具材の肉と野菜が両方とも細やかで、まさに「カレーは飲みもの」と言いたくなるくらい、いくらでも食べられます。
ゴロゴロお肉が食べ応え抜群!ビーフシチュー
ビーフシチューは、見るからにたっぷりとお肉が入っています。牛を一頭買いして作られたため、さまざまな部位が入っているそうで、いろんな食感が楽しめます。

この圧倒的肉の量。(おそらく)肉好きの肉好きによる、(確かに)肉好きのためのビーフシチューといって過言ではありません!
肉一片の大きさたるや! 咀嚼は、まさに肉との対話。

空腹時に記事をご覧いただいた方は、間違いなくこの後カレーかビーフシチューを食べたくなるはず(笑)
こちらの商品は木曽牛の消費拡大と畜産農家が元気になる応援の気持ちを込めて、JA木曽が開発・販売はじめました。
なかなかお目にかかれない木曽牛ですが、当記事をきっかけに木曽という産地や、資材高騰の苦境のなか、おいしい牛を育てる生産者に思いを巡らせるきっかけにしていただけたら幸いです。
地域限定販売ですが、木曽地域にお立ち寄りの際は、とっておきのお土産としてゲットしてくださいね。

キーマカレーは税込み670円、ビーフシチューは税込み740円です。