詩乃さんの農事録
[詩乃さんの農事録]

年末年始バタバタ&子牛の成長

こんにちは!

 

早いもので、もう1月下旬になりました。今年も平凡に過ごしていければな〜と思っております。

 

年末年始は休みなし

 

農家さんのなかで年末年始も変わらずに働く方はいらっしゃると思いますが、我が家は例年、雪が降れば雪かきという大仕事がありますが、牛飼いのやるべきことだけやって、あとはコタツに入ってテレビを見て過ごしています。

 

が、今回は年末に2頭がお産をむかえ、そのうち1頭は我が家では珍しく、日をまたぐお産になりました。

 

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祖父母とストーブを囲ってお産の見守り中

 

年始には子牛たちの具合が悪くなり、年始早々、獣医さんに来ていただき、治療をしてもらいました。獣医さんの正月休みを奪ってしまいました(>人<;)

 

症状は、下痢と低体温でした。普通の下痢は3日間ほど薬を与えれば、だいたい治るのですが、今回はそうもいかず。

 

子牛の平熱は38.5℃から39.5℃とされています。それが今回、低体温になった子は、37℃前後でした。下痢が原因で低体温になったと思うのですが…これはもう助からない覚悟がいるくらいの体温です。

 

年末に、低体温の症状で子牛が助からなかったという農家さんの話を聞いたばかりだったので、血の気が引きました。

 

体温を上げるためにホッカイロを貼ったり、お湯を入れたペットボトルで囲ったり、小さい簡易部屋を作って電気ヒーターを吊るしたり、一生懸命、子牛をあたためました。

 

shino02-20250129子牛のために作った簡易部屋

 

あとは獣医さんの力を借り、点滴をしてもらいました。

 

最初は立つこともできなかったのが、徐々に立てるようになり、今では外を駆け回るくらい元気に回復してくれました!

 

本当に良かったです。いつ何が起こるかわからない、生き物相手の仕事に、改めて身が引き締まりました。

 

 

具合が悪かった子のうちの一頭。エサを食べるようになりました

 

人前は慣れない!

 

12月7日に、JA木曽50周年を記念する組合員組織全体集会が行われました。プログラムに体験発表の部があり、なんと、そこで発表してほしいとお願いされてしまいました。

 

当日は、木曽文化公園文化ホールに380人ほどが集まりました。お願いされた日から眠れず…なんて嘘ですが、そのくらい緊張しました。

 

私のほかに2名の方と、女性部のフラダンスグループの方が発表しました。

 

パワーポイントを使って牛飼いの1日のスケジュールや、地元に戻ったきっかけ、畜産における木曽郡の現状など、10分ほどの発表となりました。

 

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始まるまでめちゃくちゃ緊張していましたが、もうひとりの発表する方がだいぶ緊張しているのが伝わってきて、私より緊張している方を見たら、意外と落ち着いて発表できたのではないかなと思います(笑)

 

心臓バクバク人前に立つのは、もう当分お断り…。

 

 

ハシ君の現在

 

前回の更新からハシ君の写真を撮ることを忘れていました💦 すみません。

 

約2か月が経ってしまったのですが、現在のハシ君はここまで大きくなりましたー!

 

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 2か月の間に離乳と去勢を済ませています。

 

去勢とは、雄牛として生まれてきた子の精巣を除去することです。去勢することで、性格が穏やかになったり、肉質が柔らかくなったりするそうです。生後5か月ほどでやります。

 

今はエサをよく食べ、よく寝て、よく動いて、よく日向ぼっこしてくれています。このまま順調に成長してね〜!

 

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最後に、ハシ君の食事中ベロ出し写真を♡

 

ではまた次回! 忘れずにハシ君の写真を撮るぞー。

この記事を書いた人

林詩乃さん

一般企業を退職し、19歳で祖父母が営む黒毛和牛の繁殖農家を継ぐことを決意した林詩乃(はやし・しの)さん。木曽御嶽山の麓の牧場で、現在飼っている牛18頭のうち6頭が詩乃さんの牛です。畜産農家となる夢は現実になり、さらに大きく膨らもうとしています。

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