三井さんの農事録
[三井さんの農事録]

いつだってトライ!三井さんの農事録 第4回

三井さん農事録

 

皆さんのまわりで秋を感じるものはありますか?

どうも、虫垂炎から復活した三井です。
今回の農事録では秋めいてきた北信州のお話をさせていただきます。

 

硬くて甘い「白根白桃」

30度を越す日が続いた9月前半、桃の晩生種である「白根白桃」の生育が止まってしまい、例年になく遅い出荷となりました。
(8月までは、平年より10日間も生育が進んでいたのに...)

桃はこうした気候の変動で成長が止まってしまう、というデリケートなフルーツなんですよね...

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硬めの果肉にしっかりとした甘味の白根白桃

そんなこんなで、ゆっくりマイペースに育った白根白桃は、果肉はかたいのにしっかりとした甘みで、食べていただいた方を虜にしてしまいます。
(いわゆるツンデレタイプってやつです...)

 

まもなく収穫「りんご3兄弟」

9月20日ごろからは徐々に夜も冷え込むようになり、やっと秋らしい日々がやってきました。

秋の味覚の1つでもあるりんごは、こうした昼と夜の温度差も、食味に関わってきます。
三井農園でも主力の商品の「りんご三兄弟」の長男である「秋映(あきばえ)」が、収穫を今か今かと控えています。

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甘えんぼうの次男「シナノスイート」、何かとバランスのいい三男坊の「シナノゴールド」も、すくすくと成長しております。
そして日本人みんな大好き「サンふじ」は、貫禄のある玉揃い、いい感じで色づきがはじまりました。

秋は収穫を迎える農作物の種類が増え、私達の食欲を盛り上げてくれます。
(先月の入院で10キロ痩せたのに、元に戻ってしまいそうです...)

 

稲刈り、そして脱穀

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台風も多くなる時期なので、ヒヤヒヤしているのがここ最近の農家事情です。
昨年は台風19号が信州が誇るアルプスの鉄壁をやぶり、大きな傷跡を残していきました。
長野県は昔から台風の影響をあまり受けにくい土地でしたが、ここ数年は様子が違います。
米の収穫時期に長雨が続いたり、台風で倒されたりしてしまったりと、かなりハードな影響を受ける事がトレンドになってきています...

そんなトレンドは受け入れ難いですが、ただ指をくわえてみている我々ではありません。

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脱穀が終わって、作業をさぼる私

去年までのノーハウからシートでの雨除けや、転倒防止の杭打ちなど、スムーズに作業をこなし、無事脱穀をすることができました!

色々ある季節ではありますが、私はこの時期が1年の中で1番好きです。
空を見ても一日の中でいろいろな風景があり、飽きることがありません。

そんな北信州、遊びにきてみませんか?

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この記事を書いた人

三井透さん

県内果樹産地の一つである中野市で、プラム、りんご、桃を育てる果樹農家の3代目になる三井透さん。以前はアパレルの企画、製造を行っていましたが「食や農業で多くの人に携わりたい」と就農し、果樹栽培の傍ら野菜などにも挑戦中!「食べる人が四季や自然を感じられるものを作る」をモットーに、日々の暮らしを綴ります。

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