秋は本当に慌ただしく、あっという間に過ぎていきました。りんごの収穫と発送、そして宿泊業。加えて、息子が小学生になったことで、運動会や音楽会などの学校行事も重なり、気づけばクリスマスを迎えていました。
今年のりんごは豊作と言って良いと思います。昨年、シナノゴールドが炭疽病の被害を受けたため、近隣農家さんの知恵をお借りして、袋がけ作業に取り組みました。
その結果、炭疽病の発生をおさえ、例年より多くのシナノゴールドを収穫することができました。みなで作業した成果が形になり、手応えを感じた1年でした。
豊作となったシナノゴールド
ゲストハウスでの国際交流
宿泊業では、10月・11月ともに前年を上回るお客さまにお越しいただき、その多くがインバウンドの方でした。
フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、イスラエル、台湾、香港、シンガポール、オーストラリアと国籍もさまざまで、飯田にいながら、これほど多様な国際交流ができたことを、とてもうれしく思っています。
ほとんどのお客さまが食事付きを予約され、南信州の食材を楽しんでくださいました。ベジタリアンやヴィーガンの方もいて、料理構成を工夫するなかで、私にとっても学びの多い時間となりました。

そして、山道を越えて辿り着いた先に広がる伊那谷の景色に驚き、この環境で育まれた食材とシードルを味わい、「この土地のりんごで作られたシードルは本当においしい」と言っていただけたことは、何より励みになりました。
サンふじの発送作業も無事完了
12月はサンふじの発送に追われる日々でした。11月末まで宿泊が続いたこともあり、限られた時間の中での作業となりましたが、目標としていた日程で無事に発送を終えることができました。年内にりんご作業の目処が立ちそうなことに、ほっとしています。
人と会い、学び合うこと
先週は、8年ぶりに長野県およびJAグループのみなさんとの農政懇談会に参加しました。以前はPALネットながの(長野県農業青年クラブ)会長として、今回は長野県農業法人協会の理事としての参加でした。
今年はグループ討議形式となり、現場の声を丁寧に共有できる活発な会となりました。久しぶりにPAL時代からお世話になっていた先輩農家のみなさんと再会できたことも、非常に貴重な時間でした。
宿の立ち上げや子育てを理由に、ここ数年はこうした場から距離を置いていましたが、人と直接会い、学び合う大切さを改めて実感しました。

農業ガールズ、ついに集結!
そして、この慌ただしい日々の中で、農家さん日記を執筆している〝農業ガールズ〟による対談が、ついに実現しました。詳細は今後このコーナーで紹介される予定ですが、3人で顔を合わせられたこと自体が、何よりうれしい出来事でした。
それぞれ異なる立場や歩みを持ちながらも、農業という共通点でつながる時間は、とても豊かなものでした。この場を設けてくださった広報担当のみなさんに、心から感謝しています。
詳しい内容は、まもなくお届けできると思います。どうぞ楽しみにしていてください。

それでは、また次回の更新で。みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。