宮沢さんの農家さん日記
[宮沢さんの農家さん日記]

色とりどり!シクラメンの季節がやってきた!

突然ですが「直売農家」って、どんなイメージですか?

宮沢農園はゴリゴリの直売農家です。最近は「直売がメインです」と自己紹介すると、ECサイトをイメージする方が多いのですが、我が農園のイメージに近いのは、いちご狩り。温室ハウスにお客さまが入り、そこで育つ植物をご自身で選び、ご購入いただくスタイルです。

miyazawa01-202511125月の1か月間は夏野菜と花の苗を販売。お客さまにカゴを持って好きな苗を選んでいただきました

農産物の「良い・悪い」は一定の基準まで到達したら、あとは好み。「好き・嫌い」というシンプルな感覚で選んだものが結局、一番良かったりしませんか。私はそうです(笑)

情報だけを見て「これが流行ってる」「安いしお得」で選ぶよりも、実際に手に取って「何これ、面白い」「かわいー」「楽しそう!」など、ワクワクするものを選んだ方が、まちがいない!

と、話が逸れたので、戻しまして。

宮沢農園は家族経営の小規模農家です。ビチビチに小回りが効くという強みで、ホームセンターにないようなニッチな商品も並びますので「宝探しみたいで楽しい!」と言ってくださるお客さまも多々。

そんな反応を直接いただけるのも直売農家の喜びであり、活力でしかない。なんて幸せな環境なのだろうか。感謝!(しみじみ)

年末までの2か月間はシクラメンを販売

さて。長ーい、暑ーい夏が終わり、一気に冬。何より驚くのが今年もあと2か月を切っていること。

宮沢農園にとって残り2か月は今年最後の直売営業期間。12月29日まで毎日営業していきます!

miyazawa02-20251112これから取り扱う商品はシクラメン

春の野菜苗を販売していた風景とは一変して、シクラメンを販売する11・12月はハウス内が花畑のよう♡

外が氷点下であってもハウスの中は日中15〜20℃のぽかぽかと暖かい状態をキープします。シクラメンに必要な環境のためですが、暖房代がかなり大きな負担であることは事実。防温効果を高めるためにハウス内のカーテンを二重にするなどの対策をして、生産コストの負担を減らす努力もして、なんとか乗り切っています。

シクラメンといえば、こんな↓イメージでしょうか?

miyazawa03-20251112昔ながらのイメージの真っ赤なシクラメン

ここ20年ほどでシクラメンは咲き方、花色がかなりバリエーション豊かになってきていて、育ててみたい種類が多すぎる! 宮沢農園ではその中から約40種選出して、生産・販売しています。

miyazawa04-20251112ふわふわな花びら「スワン」

miyazawa05-20251112白いガクが花びらのように見える華やかな「ジックス」

miyazawa06-20251112いい香りが広がる芳香タイプの「ファルバラローズ」

miyazawa07-20251112花びらに白いラインが鋭い「シルバーエッジ」

同じ品種であっても個体差があり、まったく同じ鉢がなく、見ていて飽きません。お客さまの中では最長2時間、ハウスの中をぐるぐるご覧いただいた方も(笑)

営業時間内はいくらでも見ていただいてOK!  ご来園の際には時間をたっぷり確保してお楽しみください。

先に触れたように、広い温室ハウス内でお気に入りの一鉢を選ぶのは、宝探しのようで楽しい。スタッフさんも私も、お手入れをしながら密かに「お気に入りのコ」がいます。

売れ残ったらお家に飾ろう」。なんて思っていますが、そういうコはやっぱり見つかって早々に売れていってしまいます。売るためにしているので万々歳なはずですが、なんかちょっとさびしいという不思議な農家心…

シクラメンを長く楽しむには

そんな魅力的なシクラメンたちを、長く楽しむためのコツをお伝えします。

miyazawa08-20251112日当たりの良い場所に置くのが基本(ただし強い直射日光はNG)

<温度>
花を咲かせたい場合は、18〜25℃の高温で日当たりの良い場所に置く。長持ちさせたい場合は、10℃前後の低温で日当たりの良い場所に置く。

<NG>
床暖房の床に直置き。氷点下の環境に置くこと。以上はNG。

<水やり>
乾いたらあげるのが基本。

<お手入れ>
枯れた葉っぱや花は、株元から捻るように引き抜く。ハサミは使用しない。

<置き場所>
空気の動きがあるところ。日当たりの良いところ(レースのカーテン越しのような柔らかい光が○)。

以上をふまえて育ててみてください。適切な管理ができれば4月頃まで部屋の中で花を咲かせ続けてくれるはず。きれいでコスパ抜群です!

我が家の日常。熊目撃と須坂ショッピングモール開店!

最後に、子だくさんな我が家の日常から。

全国でも熊による大きな被害が連日のように報道されていますが、長野市若穂地区でも今年は熊の目撃情報が多発しており、日常生活に支障をきたしています。

家の周辺2km以内で目撃情報が出た際には、子どもの登下校は車で送迎、そして私の趣味である早朝のランニングを断念。今年が特別なのか、今後も続くのか…

miyazawa09-20251112学校から支給された熊鈴をランドセルにつけて登下校

そして、我が家から車で15分ほどの場所に、大型ショッピング施設「イオンモール須坂」がオープンしました!

いろいろそろうし、食料品は安いし、近くて便利で、母は足を向けがち。高校生の次男と三男もゲームセンターや映画館に足繁く通っているようです。

miyazawa10-20251112なんでもそろっちゃう気がする!

長男は学生生活最後の文化祭が終わり、四男はミニバスの県選抜選手に選出され、五男はひとりで祖父母の家へお泊まり。それぞれの成長を感じた秋でした。

イオンモールに来られる方は、宮沢農園の温室ハウスまで遊びに来てください!

では、また!

宮沢農園

宮沢農園の最新情報は、こちらからご覧いただけます。
この記事を書いた人

宮沢みえさん

長野県長野市東部、若穂地区で野菜苗・シクラメン栽培農家の宮沢農園に嫁いで約20年の宮沢みえさんは5人男子のお母さん。大学在学中、八ヶ岳の山小屋での住み込みバイトで長野での暮らしに憧れ、就職を機に移住、さらに結婚を機に就農。農園の他、女性農業者コミュニティの活動、農家向け勉強会の開催しつつ、趣味のマラソンにも精を出すパワフル農業女子です!
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