こんにちは!長野市の子だくさん苗農家、宮沢みえです。
初回となった前回は、厚めな自己紹介におつきあいいただいたので、今回は農業についてガッツリ!
と、いきたいところですが、7・8月の宮沢農園は農閑期。農産物のアレコレ…ではなく、「子だくさん農家の夏の過ごし方」をお届けします。
レジェンドが育てるシクラメンの子ども
5月に野菜苗の直売が終わり、6月はその片付けと冬の主力商品であるシクラメンの生産がスタート。
「シクラメンは球根を植えるの?」と、お客さまからよく問われますが、基本的にシクラメンは種から1年で商品になる大きさまで育て上げます。
大きくなったシクラメンをポットから大きな鉢へ植え替える
10年前までは、冬に自園でシクラメンの種をまいていましたが、今は委託先の農家の方に、鉢に植え替えられる大きさまで育ててもらっています。
本当は「種から育てるシクラメン。直売農家ならでは!」とPRできるのが理想かもしれません。しかし、シクラメンの育苗期間と我が農園の主力商品である野菜苗の生産期間がダダかぶりで、場所も人も足りず手が回らないのが現実。
「何を大事にするのか?」。そう考えたとき、私たちの農園では「自分ですべてやる」という自己満足より、「お客さまに求められる商品を作ることのほうが大事!」と判断しました。そこでシクラメンの種まきから鉢上げまでの生産を委託することにしたのです。
引き受けてもらったのは、シクラメン栽培界のレジェント農家さん。だからこそ、いいものに仕上げないわけにはいかないのです。
レジェントに育てられたシクラメンの子ども。これをに鉢に植え替えていく
鉢上げされたシクラメン。暑すぎて霞みが見える?( ゚д゚)
鉢上げが終わると、もう7月。シクラメンの植え替えが終わったら、ひたすらハウス内の片付けと整理整頓(一番苦手…)、そして設備や機械のメンテナンスをします。
温室ハウスの屋根に遮熱剤を噴きかけて暑さ対策
畑にビニールを敷き詰めて熱消毒。ここで9月から玉ねぎの苗を生産予定
親は忙殺される夏休み
そうこうしていると、夏休みに突入!
息子5名(小学生2名、高校生2名、高専生1名)。それぞれの懇談や、オープンキャンパスのつき添い、小学生ミニバスの練習送迎や毎週末の試合引率、高校生部活動やバイトの送迎、友だちとのプール、映画、お泊まり会、家族旅行、お盆の帰省。そして何より毎日のお昼ごはん…
子どもが長期休みだと、親のスケジュールがパンパンになります(笑)
パートさんたちも同じく子育て世代なのでお休みに入ってもらい、私は事務処理に専念し、夫に施設の温度管理と水やりをひとりでこなしてもらいます。
ハウスの周りの稲が美しい
農作業が少ない今、事務的なことを一気に進めたい気持ちとは裏腹に、事務仕事がなかなか進まないのは、子どもが近くにいて集中できないからなのか。はたまた40代半ばで加齢に伴う自身の能力低下によるものなのか…。
今までのように動けず、仕事が進まないことにフラストレーションを溜めつつも、子どもたちと過ごせる時間を全力で味わった夏でした。
実両親が住む南信の川で、お盆の帰省を兼ねて水遊び
家族旅行は7人で横浜までミュージカル鑑賞へ。一列をひと家族で埋める(大家族あるあるw)
日本野菜苗育苗協会の夏季研修会に参加。同業者とのつながりや学びの機会は貴重で有意義
小6四男のミニバス。これから冬にかけて本番!忙しくなるぞ〜!
さて、夏休みが終わり、9月に入りました!
宮沢農園ではキャベツ、ブロッコリー、白菜など葉物野菜の苗の生産直売が始まり、10月からは玉ねぎ苗、11・12月はシクラメンと続きます。ぜひお立ち寄りください。
次回は、11月花盛りのシクラメンの画像とともに、農家の暮らしをお届け予定です。
では、また!