宮沢さんの農家さん日記
[宮沢さんの農家さん日記]

憧れの長野で就農して20年!男子5人の母歴も20年

はじめまして!長野市の子だくさん苗農家、宮沢みえです。

農家の後継である夫との結婚を機に就農して今年で20年目。ちなみに、長男が今年で20歳。ということは…母歴も20

年数を聞けばベテラン臭ムンムンですが、昨年までその自覚はあまりなく、すべてにおいてひよっこスタンスでおりました。

…が、いよいよ20年。さすがに小娘を気取ってはいられないぞ!と、気を引き締めたタイミングでいただいた「農家さん日記」への執筆依頼。

「農家の嫁」「農業経営」「地方での子育て」「農業者の暮らし」。そんな視点で自ら振り返りつつ、誰かに届くことを願ってお届けしていきます!

miyazawa01-2-20250723東京から長野の農家に嫁いで20年!

まずは自己紹介

改めまして、宮沢みえと申します。1979年生まれ、現在45歳。

父・母・1歳上の姉・私・2歳下の弟という5人家族で、父は転勤の多い国家公務員。長野県内いろいろ、東京、山形、茨城など、生まれた時から2年に1度は引っ越し。それが普通の暮らしでした。

小学校は3回転校しました。友だちと離れるのはさみしいけれど、新たな土地へのワクワクが勝って、次の引越し先を父が発表するときには、テレビのクイズ番組の回答シーンくらい盛り上がる。そんな家庭環境でした。

小学6年生から東京都江東区に居住することになり、中学・高校・大学と、青春を東京下町で謳歌! 女子高生最強だと思って生きていた(笑)、絶賛アムラー世代。

大学は体育学部に進学。その夏休み。八ヶ岳の山小屋でアルバイトをしたことで、山を中心とした信州の自然にすっかり魅了され、移住に憧れを持つように。

さて、どうやって移住しよう?

当時は長野への就職活動は今よりハードルが高く、やや難航するものの、全国展開しているエステサロンに就職。そして希望どおり、長野市の店舗勤務を拝命。移住成功!

が、しかし…思っていた長野ライフと違う…(若者あるあるw)

そこでエステで働きつつ、長野県内での転職活動を開始! 運良く松本市に営業所がある機械メーカーの営業職に転職成功。新卒時には書類で落とされたであろう世界規模の企業に「第二新卒枠」で入社できたのはラッキー!このとき23歳。

「結婚して30歳までに子どもは3人欲しい」。そんな願望はあるものの、相手はいない24歳。

出産リミットを考えて早々に婚活開始した直後、エステ時代の元同僚開催の飲み会(いわゆるコンパ)で、1歳年上の農家後継の夫と出会い、1年の交際を経て25歳で結婚。

機械メーカーを退職し、宮沢農園に就農。

官舎やアパートを転居する暮らしから、農家のでっかい一軒家に定住!(義両親は別宅で暮らしており、同居ではない)その広さとモノの多さは異文化。長野に移住したことを実感。

入籍直後に長男を妊娠し、お手伝いする程度の関わりから農業生活を開始。

そして直近20年は以下のとおり。
26歳▶︎長男出産
27▶︎次男出産
28歳▶︎義両親から夫に経営移譲
30歳▶︎三男出産
35歳▶︎四男出産
36歳▶︎全国から女性農業者が集まる1年プログラムの経営塾に参加
37歳▶︎五男出産

miyazawa02-20250723子どもは男5人!旅行へ行く時は軽く団体扱い

そして現在。長男は高専5年。次男は高校商業科3年。三男は高校普通科1年。四男は小6。五男は小3。今年度は長男と次男が家族で過ごす最後の年。この大家族での暮らしもあと少しです。

miyazawa10-20250723最近の趣味はマラソン!今年も小布施ミニマランで走ってきました

宮沢農園の紹介

宮沢農園は長野市で代々農業を営む、家族経営の小規模農家です。野菜苗・花苗・シクラメンを期間限定で生産直売しています。

miyazawa03-20250723いわゆる施設園芸。温室ハウスでの栽培です

苗栽培が主軸になったきっかけは、先代である8代目の義両親がトマト、きゅうりの生産農家だった頃、栽培する過程で作る接木苗をご近所さんや知人に分けたこと。

その接木苗が好評で、口コミがじわりじわりと拡がり、苗の需要が増えてきたため、苗の栽培を本格化することになったそう。それが約50年前のこと。宮沢農園の苗の歴史は半世紀になりました。

miyazawa04-20250723義父と夫

miyazawa05-20250723野菜のポット苗。これがメイン商品です。

miyazawa06-20250723シクラメンは冬の主力商品

現在も義両親は健在で、経営は9代目である我が夫と妻の私が担い、10年後には次男が10代目として引き継ぐ予定です。

miyazawa07-20250723農場で遊ぶ数年前の四男

miyazawa08-20250723箱入りになりがちな農家の息子

miyazawa09-20250723長男が四男をおんぶしてお子守り。農家の兄弟らしい風景

今回は初回ということで、張り切って自分語りが長くなってしまいました。ここまでおつき合いいただき、ありがとうございました。

次回からは農業の話を盛り込んでいく予定ですので、何卒よろしくお願いします!

宮沢農園

宮沢農園の最新情報は、こちらからご覧いただけます。
この記事を書いた人

宮沢みえさん

長野県長野市東部、若穂地区で野菜苗・シクラメン栽培農家の宮沢農園に嫁いで約20年の宮沢みえさんは5人男子のお母さん。大学在学中、八ヶ岳の山小屋での住み込みバイトで長野での暮らしに憧れ、就職を機に移住、さらに結婚を機に就農。農園の他、女性農業者コミュニティの活動、農家向け勉強会の開催しつつ、趣味のマラソンにも精を出すパワフル農業女子です!
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