農家さん日記を読んでくださっているみなさま、はじめまして!
1684年から続く飯田市「寺畑(てらばた)農園」の長男である16代目に嫁いだ大阪の女、田畑優奈と申します。「寺畑」は屋号、苗字が田畑です。
破天荒な女が3姉妹母になるまで
「何?!」とお思いになったそこのあなた。そうです。私、じつは大阪の女でして。
夫が、残念なことに農家の長男だったせいで、農家になりました。そんな私の自己紹介をしたいと思います。
1992年、大阪府河内長野市にて優奈、爆誕(現在33歳、絶賛厄年)。
諸々ご想像のつく経歴はすっ飛ばしまして。
2011年、関西大学法学部中退後、某外資系アパレルへ就職(なんで?)。
2014年、別の外資系アパレルから引き抜かれ、マネージャー職へ(突然)。夜遊びしすぎて、見た目が仕上がってしまいました。

2018年3月、職を捨て、生きている意味を探しに四国八十八ヵ所を巡礼。
都会にいると「生きる」ということの本当の意味がわからなくなります。人間を教えてもらいに行きました。

同年9月、山に飽き、静岡県伊豆下田市へ。行った初日に夫となる人に出会う。
2019年1月、交際3か月でスピード授かり婚。
同年7月、長女出産。ここからたびたび「農家に帰ってきてほしい」と夫の実家から打診される。
2021年、次女出産。農家に嫁ぐのはさすがに無理。虫マジで嫌いやし。
2022年、母になってから始めた教材販売の営業成績が3か月連続トップになる。

2023年、三女出産。営業職がうまくいった私は調子に乗る。「農家って、やり方・売り方次第で稼げるのでは?」この時点で目はドルマークでした。

同年11月、夫の地元へ移住。同居は絶対に無理だ、という私のわがままな意見を、夫そして夫の家族に理解してもらうことができ、田んぼをひとつつぶして家を建てました。
そして…

かわいいかわいい3人娘。もし近い将来、娘たちが結婚して離婚しても、いつでも帰ってきて働けるように、農園を大きくして法人化したい。ここから私の新たな挑戦は始まるのです。
ということで、私の自分語りに長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
市田柿って冬だけやん?
寺畑農園の柿畑は40アール。って言われても想像つきませんよね。小学校にある25mプール16個分くらいです。
それでも想像がつかないって?! これ以上の例えはありませんよ。テニスコート20面分とかかな…。
こちらが我が家の市田柿。

そして年が明けて2月になると、寺畑農園の生干し芋が始まります。

生干し芋は大変人気で、寺畑農園ECサイトのみの販売でも生産が追いつかないほど。販売開始15分で売り切れてしまい、「干し芋チャレンジ」と呼ばれています…。
とはいえ、市田柿と干し芋だけだったら、夏はバカンス放題じゃ?ってお思いになったそこのあなた! 夏はもっときついんですよ…
夏はとうもろこし&ヤングコーン!
とうもろこしを5種類育てています。25アールです。ええ、テニスコート12.5面分です。
バイカラー、黄色2種類、白色、赤色…え、赤色?
寝言は寝てから…

寝言じゃないんですよ。あるんです。「大和ルージュ」という名前のとうもろこしです。
とうもろこしは高さ3mまでになり、実のつく位置は約2mの高さ。一緒に農作業をしている義祖父母、義母では手が届かないので、収穫はひたすら私が担当。

現在はヤングコーン(正確に言うと間引きした未受粉とうもろこし)、絶賛収穫中です。
おすすめのレシピは、皮ごと魚焼きグリルにイン!
20分ほど焼いてみました。そして少量のバターと醤油をかければ、絹糸(けんし、と読みます。ヒゲのことを正しくはこう呼びます)までサクサク食べられるんです。
ステーキと同等レベルでおいしい!
ヤングコーンは寺畑農園のECサイトのみで販売しています。運が良ければ注文できるかも?! のぞいてみてくださいね。
次回更新の際には、とうもろこしが実っているかもしれません。お楽しみに!

初めてのブログでわからないことだらけですが、虫が大嫌いで1年前まで雑草をほとんど見たことがなかった、そんな私をこれからも温かく見守ってください。
どうぞよろしくお願いします!