詩乃さんの農事録
[詩乃さんの農事録]

当たり前の氷点下、牛たちは。

明けましておめでとうございます!

2022年があっという間に過ぎ、無事に新年を迎えることができました。2023年、健康第一で過ごしていきたいな〜と思います!よろしくお願いします。


新年を迎えましたが、記事は12月に戻ります…

私たちはうんざり、牛たちは喜び

今年は全然雪降らないな〜と思っていたら、12月中旬に降り出しました。

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24日には、どんどん白くなっていく視界。雪かきしても意味がないくらい、朝からの大雪。

水を飲ませるため、そして堆肥出しのために牛たちは一旦、外に出します。すると牛たちは大はしゃぎ!

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本当は動画でも見せたいくらいなんですけど…。積もっていることなんて、おかまいなしに走り回ります。その姿が最高に可愛いです!

牛は寒さに強い!?

牛は暑さに弱く、寒さに強いといわれていますが、さすがに氷点下10度近い日は寒いんじゃないかと心配になります。

子牛はそこまで強くないので、きちんと防寒対策をしてあげます。

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ベストやネックウォーマーを着せたり、ヒーターをつけたりします。ちなみに牛は体温が高く、38.0度から39.5度です。

かっこいいけれど、危ない!?

ツノが立派な牛って、かっこいいですよね!

でも時にはそのツノが凶器になることも…。牛に襲う気がなくても、ふとした時にあたったりするだけで、アザになったりします。

牛同士で喧嘩した時も、怪我をしてしまう可能性も。なので、安全のためにも除角(じょかく)をします!(強制ではないので、やらない方もいます)

獣医さんにお願いをして、寒い時期にやります。夏にやると化膿してしまうため。

うちでは、これから親牛になる未経産の段階でやります。ここで1度除角しておけば、変なふうに伸びない限り、2度は除角しません。

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麻酔をかけ、根本から除角専用のワイヤーで切ります。

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切り終えたら、止血法としてガスバーナーで焼きます。

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獣医さんはすごく大変そうでした。

見慣れていないので切り終えた時は、なんだかブサカワでしたが、今では見慣れて可愛く感じます!(笑)

それと、いい写真が撮れたので…

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なんともいえない顔。じつは牛って、上には歯が生えてないんです。


今回はこれで失礼します。

寒すぎる季節、風邪、インフルエンザ、コロナ、雪道など、どうぞ気をつけてお過ごしください。

読んでくださっているみなさんにとって2023年が、よき1年になりますように!

また次回! 

この記事を書いた人

林詩乃さん

一般企業を退職し、19歳で祖父母が営む黒毛和牛の繁殖農家を継ぐことを決意した林詩乃(はやし・しの)さん。木曽御嶽山の麓の牧場で、現在飼っている牛18頭のうち6頭が詩乃さんの牛です。畜産農家となる夢は現実になり、さらに大きく膨らもうとしています。

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