こんにちは。
今年度この農事録をお届けすることになりました飯島正行です。
長野県東部の上田市武石地域に就農して5年目になります。それ以前は色々なところで、農業に携わった仕事や農業でサラリーマンをしていましたが、今まで経験させてもらってきたことを活かし、自分自身で農業をやってみたい、と思い就農することを決め、そして、たくさんのご縁をいただき、この地にたどり着きました。
今ではアスパラガス(アスパラ)、タマネギ、カボチャ、そしてお米を栽培しているのですが、ここでは主にアスパラの様子をお伝えすることになるのかなと思っています。
自己紹介は下手糞なので早速なのですが、ここ数か月にあったこととしては...。
3月頃からアスパラの準備を始めました。まずは倒伏防止用のネットを張ったのですが、これは後々理由をお伝えしますね。そしてビニールハウスにビニールをかけました。ビニールで覆ったと思ったら水分タップリの雪に降られ、雪下ろしをするなんてこともありました。
年々温暖化が進み、周囲の環境も徐々に変わりつつある昨今なのですが、そのような中で「こんなに暖かくていいのか!?」と感じずにはいられなかった今年の冬。そうかと思えば3月も終わりごろに20cmを超える雪が降ったり、4月に入っても強い霜が降りたりしています。
こうも例年と違う状況はアスパラも感じているらしく、ここ2、3年は4月中旬にようやく顔を出すくらいだったのが、なんと3月上旬には若芽が出てきました。残念ながら霜や雪の影響で収穫までには至らずでしたが...。
こんな感じで毎年なにかしらの事件は起きるものです。それでもお陰様で春は確実にやってきてくれます。土手にはタンポポが咲いてきます。道端にもスイセンなどが咲くようになり、アスパラの収穫も例外ではありません。農業のいいところは季節を誰よりも敏感に感じることができることかなぁとも思います。
さて、そんなアスパラの収穫の最盛期は4月下旬頃から6月。次から次へニョキニョキと伸びてくるアスパラをひたすら収穫し出荷です。この農事録を読んでいただく頃から収穫が始まることになります。
もう数年収穫しているので、自分にとっては当たり前のことなのですが、アスパラは条件がそろうと1日で5cmくらい伸びることがあるのです。そのため朝に収穫したのにその日の夕方には「えっ!? もうこんなに伸びてる...」となるのです。
収穫ができるようになり一番うれしく楽しい時期なのですが、実はその反面アスパラは毎日伸びるし、でも田んぼの準備から田植えまでの作業はあるしで、てんてこ舞いでもあります。
この記事を書いている4月中旬は「いつになったら収穫できるかなぁ...」と横目で畑を見ながら、田んぼの準備のためひたすらトラクターに乗っています。
世界中に広がってしまった新型のウイルスによって日本国内も例外なく被害を受けているわけですが、私たちの作る美味しい作物を食べてもらい、ウイルスを吹き飛ばして欲しいものです。次回の農事録の頃には収束へ向かっていることを願っています。