平出さんの農事録
[平出さんの農事録]

今年も芽かきの季節がやってきました!

こんにちは。セルリーの平出です!

5月だというのに、もう真夏日が全国で観測され、野菜の生育だけでなく、人間もばててしまう気候です。皆さんも気をつけてください。

犬もぐったりです。

hiraide01-20230524

さて、本日は芽かきについてご紹介します。

農業には間引きや摘果など、周りのものや余分なものを取り除き、良いものを残すことで、結果収穫物を良くする手法があります。

例えば、白菜の間引きは、タネを2つ撒いて発芽したとき、芽を1つ取り除きます。りんごの摘果は、よい果実を残して、それ以外の果実は取り除きます。

このように、もったいない気はするのですが、最終的には効率的だったり、収量が上がったり、クオリティの高いものができるのが一般的です。

セルリーにおいては「芽かき」という作業があります。

セルリーは本体とは別の形をした脇芽と呼ばれるものが成長の過程でどうしても生えてきてしまいます。それを取り除き、栄養を本体にのみ行き渡らせる目的で行います。

これを行うとその後、目で見てわかるほどに成長します。

関連リンク:2021年記事「とてつもない時間と根気がいるセルリーの芽かきとは!?

hiraide02-20230524芽かき前のセルリー

セルリーの脇芽をこのように、すべて取り除いてしまいます。

hiraide03-20230524芽かき後

取りすぎのように見えるかもしれないですが、これが大きく育つための秘策です。私も最初にやったとき「こんなに取ってしまって大丈夫か」と心配になりました。

hiraide04-20230524芽かき後全体

ちなみに、取り除いた芽も食べられますが、捨ててしまうので一般流通しません。これを好んで食べている人は、なかなかのセルリーマニアですね。

やりすぎもダメ、やらなすぎもダメ、この感覚が、農業ではとても大事です。

育つ環境を整えるのが家庭菜園でも大事です。ぜひ参考にしてみてください!

 今回はここまで、また次回の農事録でお会いしましょう!

この記事を書いた人

平出悠太さん

日本最大級のセロリ産地原村。テレビ制作会社を退職した平出悠太さんは、この地で2015年に祖父のセロリ畑を継いで就農しました。母親も勤めをやめ、母子で4haのセロリを栽培しています。今では、ここでしか手に入らない種を育てるなどのチャレンジも。
趣味のサバイバルゲームは、たびたび千葉まで遠征するなど筋金入りです。

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