こんにちは。
セルリー農家の平出です! 6月の農事録始めます。
いよいよ関東・甲信越地方でも梅雨入りが発表されました!
原村も曇りや湿気、強風など天気が不安定な日々が続いております。
農業は天気との頭脳戦だと思っています。天候を言い訳にしては一流の農家にはなれません。
なので、日々、作業の順番にものすごい頭を使いますが、農業はそれが面白いというのが不思議なものですね。
"芽かき"の季節です
さてセルリー栽培で難しいなと思う作業は色々あるのですが、その一つに"芽かき"があります。
芽かきとは、セルリーの余計な芽を取る作業です。
こちら定植後1ヶ月のセルリーです。
芽かき前
セルリー本体から芽がたくさん出てお化けみたいになっています。この芽を一株ずつ手でとっていくことでセルリー本体にのみ栄養がいくようになります。
芽かき直後
信州諏訪のセルリーは一株2kg程度。ここまで大きくするには肥料や水分はもちろんですが、芽かきも重要な作業になります。
芽かきは1株1分程度で終わりますが、うちでは、毎年約12万株のセルリーを栽培しています。合計12万分...2,000時間と思うとぞっとしますね。芽かきはほかの作業の合間に行うので、もちろん2,000時間ぶっ通しで行うわけではありませんが(笑)
芽かき前(取り遅れ)
さて、芽かきの作業そのものもとてつもない時間と根気がいるのですが、時期の見極めも難しいです。芽かきの作業が遅れると芽が成長して固くなり、とるのが大変になります。
しかし、芽かきが早すぎるとまた芽が生えてきてしまうので効果がありません。
芽かき一つとっても色々と大変なのですが、こういう小さな努力が美味しい野菜を作るのだと思います。
芽かき後
芽かき一週間後
芽かきをしたセルリーは、1週間ぐらいでなんと倍ぐらいの大きさになります!
芽かきから更に1ヶ月以上経つとようやく出荷です。
6月になり、4月にハウスに植えたものがようやく出荷を迎えます!
あれ? 芽かきしたはずじゃ...と思うかもしれませんが、芽かきした後も芽は生えてきます。収穫のときにまた芽をとって出荷します。
ぜひ信州諏訪のセルリーを手にとって見てください。
では今回はここまで。また次回の農事録でお会いしましょう!