平出さんの農事録
[平出さんの農事録]

セルリー農家の朝は早い!

こんにちは。セルリーの平出です!

7月の農家さん日記、はじめたいと思います!

遅めの梅雨は早々に終わりそうですね。これからの時期はゲリラ豪雨に注意が必要です。

そもそも日本はスコールのような雨は降らない地域のはずだったのに、最近は短い時間にたくさんの雨が降るようになりました。

農作物はそんな雨に慣れていないので、さまざまな障害が発生します。セルリーの場合は菌類の発生による病気の発症、急な成長による割れ、排水不良による湿害などが挙げられます。

さて、いよいよ出荷シーズン到来です。

この時期は、全国に流通しているセルリーの9割以上が信州・諏訪産のセルリーになります。産地が「長野県」になっている場合、ほぼ諏訪産のセルリーです。

諏訪産は9月頃までがピークで、10月からだんだんと他県産のものに切り替わっていきます。

店頭で見かけた際は、ぜひお手に取ってみてください。

セルリーの出荷は朝飯前

今回のタイトルにもなっている「朝は早い」。セルリーは一体、何時でしょうか……?

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そう、我が家は2時からスタートです。

 「朝じゃなくて夜じゃん!」

そう思った方、正解です。

このように、ライトで照らしながら作業しています。ちなみに出荷は週5日です。

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前回の農家さん日記でも触れましたが、もちろん手作業です。 

まず、包丁で切ります。

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次に「外葉(がいよう)」という外側の小さい茎や芽を外します。

hiraide04-20240710収穫したその場でひと株ずつ整えます 

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店頭では1本ずつ売られていることが多いので、セルリーを株で見たことのない方がいるかもしれませんが、すべて株の状態で出荷します。

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ひと株ずつ袋に入れて、箱に詰めます。この頃には、しれっと朝になっていました。

原村では、現場で箱詰めまで行って、すぐに集荷場へ持っていきます。

地元の農協ではセルリー専用のスペースを作ってもらってあり、数量の検査後、専用の瞬間冷却機を通して予冷庫に入れられます。


hiraide07-20240710箱詰めしたセルリーを積み込み、集荷場へ向かいます

hiraide08-20240710集荷場に持ち込まれたセルリーたち

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この後、いよいよ全国に向けて順次発送されます。

いかがだったでしょうか?

日が登ってからでは植物体の温度が上がり、その状態で切ると劣化が早くなってしまいます。なので、基本的に出荷は日の出前と決まっています。

まさに朝飯前です。 

こんな手間ひまかける野菜がセルリーです。

この夏は信州諏訪産のセルリーを、ぜひ食べてみてください!

信州諏訪産セルリーをプレゼントします!

さて、今回の「長野県のおいしい食べ方」プレゼントのキャンペーンでは、これまでお伝えしてきたJA信州諏訪のセルリーをプレゼントとして差し上げます!

クイズは、私がこれまで書いた下記の記事と、当記事のどこかから出題しています。ぜひ応募してみてください。

祝!農家さん日記スタート!(2024年4月24日掲載)
セルリー栽培は全部が手作業!?(2024年5月22日掲載)

同時に、私への質問も募集しています。セルリーのこと、農業のこと、諏訪地域のことなど、記事を読んで気になったことを聞いてもらえたらうれしいです。

「農家さん日記」で、できる限りお答えしたいと思いますので、どしどしお寄せください!

プレゼントに応募 & 質問してみる

では、今回はここまで。また次回の農家さん日記でお会いしましょう!

この記事を書いた人

平出悠太さん

日本最大級のセロリ産地原村。テレビ制作会社を退職した平出悠太さんは、この地で2015年に祖父のセロリ畑を継いで就農しました。母親も勤めをやめ、母子で4haのセロリを栽培しています。今では、ここでしか手に入らない種を育てるなどのチャレンジも。
趣味のサバイバルゲームは、たびたび千葉まで遠征するなど筋金入りです。

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