平出さんの農事録
[平出さんの農事録]

収穫もできて肥料にもなる「緑肥」

こんにちは。セルリーの平出です!

原村は1週間で最高・最低気温が10℃以上変化し、一気に秋の装いになってきました。

涼しくなることは植物には良いですが、人間の方がついていけず、この時期は風邪を引きやすいので注意が必要です。特に夏繁忙期の方は疲れが溜まっているので要注意です!

今月は、仕事がひと段落したので、農業の合間にやる豆知識「緑肥」を紹介します。

これは収穫し終わった畑に専用の植物をまくことで、

・成分の微調整をすること
・次回作の肥料にすること

を目的とします。

成分の微調整というと難しく聞こえますが、これは二毛作でも解決できることで、種類の違う作物を植えることで土の中の成分をバランスよく吸ってもらうことに意味があります。

hiraide02-20220928緑肥例1

hiraide01-20220928緑肥例2

同じ作物ばかりを育てていると、偏った成分・菌を吸い続けるので、その作物に必要のない成分・菌が畑に残り続け、どこかの年でそれが規定を超えて吸収されてしまいます。

そうなると育たない、あるいは奇形になってしまう確率が高くなります。

なので、緑肥を使ってバランスを整え、かつ、それらの植物も肥料になるので一石二鳥です。

わが家では二毛作の白菜やとうもろこしを使っています。これらは出荷や自家用にもできるので、食費にも優しいですね。

hiraide04-20220928二毛作白菜収穫の様子

hiraide03-20220928二毛作とうもろこしの出荷

今回はここまで。また次回の農事録でお会いしましょう!

この記事を書いた人

平出悠太さん

日本最大級のセロリ産地原村。テレビ制作会社を退職した平出悠太さんは、この地で2015年に祖父のセロリ畑を継いで就農しました。母親も勤めをやめ、母子で4haのセロリを栽培しています。今では、ここでしか手に入らない種を育てるなどのチャレンジも。
趣味のサバイバルゲームは、たびたび千葉まで遠征するなど筋金入りです。

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