平出さんの農事録
[平出さんの農事録]

人間も野菜も暑さでヘトヘト!?

こんにちは。セルリーの平出です!

今年は梅雨らしい梅雨という感じはなく、豪雨と猛暑の連発で、体調管理が大変ですね。原村でも30℃超えの日が何日もあり、もう避暑地と呼べるのか微妙です。

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さて、信州諏訪のセルリーは出荷最盛期です。皆さん、長野県産のセルリーはもう手にしていただいたでしょうか?

調理の前に、まずはぜひ生で食べてみてください。我が家のおすすめは「マヨネーズ味噌」です。好みによって砂糖も入れます。

と、言っておいて何ですが。じつは我が家ではあまり食べる機会はありません。おじいちゃんの時代から、セルリーは「食べるもの」ではなく「売るもの」です。

犬は元気に食べています。

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冒頭でもお話ししましたが、原村でも30℃超えが当たり前のように起きています。

セルリーは水が生命線です。少しでも水やりを怠ると、このように葉っぱが広がって、みずみずしさがなくなってしまいます。

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そこで大事なのが、地域一丸となって作った灌水システムです。

標高の高いところに溜池があり、広範囲の畑の地下に水道が敷いてあって、利用したいときに蛇口をひねるのみ。標高差を利用しているので、電気などは基本使っていません。

気をつけなければいけないのは、ご近所の畑で水を出しているときは水圧が上がらないので、利用できないこと。生産者間の譲り合いが、このシステムの肝です。

なんだか心が温まるシステムですね。野菜は冷やしますが。

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野菜は正直です。水をかけると、すぐにシャキッとします。

ご購入されたセルリーも水気が減っていたら、水に浸けておいてみてください。少しは状態が回復するかもしれません。

では、今回はここまで。また次回の農事録でお会いしましょう!

この記事を書いた人

平出悠太さん

日本最大級のセロリ産地原村。テレビ制作会社を退職した平出悠太さんは、この地で2015年に祖父のセロリ畑を継いで就農しました。母親も勤めをやめ、母子で4haのセロリを栽培しています。今では、ここでしか手に入らない種を育てるなどのチャレンジも。
趣味のサバイバルゲームは、たびたび千葉まで遠征するなど筋金入りです。

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