お歳暮には”ながいも”なんてドウデショウ

いよいよ１１月も終わりに近づいてきて、もう、あっという間に１２月。早いもので今年ももうすぐ終わりですね。皆さんは、今年はどんな年でした？　良い年でしたか？　エッ、私？　いや、今年の私ったら、もうスゴイ年で、イイコトづくし。

特に何が一番良かったかっていえば、こうして皆様方に旬のお便りをお届けできるようになったこと。なんといっても、この事に勝るものはないですね。ご購読いただきました皆さんには、本当にお世話になりました。来年もまた、よろしくお願いいたします。それでは、皆さん良いお年を・・って、チョット待って。お年取りのご挨拶の前に、まだする事があるでしょう？

そうです。今年一年お世話になった大切な方々に、暮れの元気なご挨拶。そう、『お歳暮』です。でも、お歳暮選びって、とっても迷いますよね。ジャンルも商品も一杯で。そんなアナタに朗報がひとつ。

栄養満点で身体にも良い、そんな野菜を今からお知らせいたします。贈り物にも最適なその逸品は（ダララララ・・・）、『ながいも』ですっ！（ジャーン！）一年中なにげに目にする『ながいも』ですが、まさに今の時期が掘り取ったばかりの「旬」。今回はそんな『ながいも』をヌルッとご紹介致します。

ながいもをお歳暮にだぁ？
まずは、おきまりの『ながいも』のプロフィールから。ながいもはヤマノイモ科ヤマノイモ属に属する、いわゆる山芋の仲間です。しかし当の山芋よりも馴染みが深い、「もっともポピュラーな山芋」となっております。

原産地は南シナ海から極東地域。その歴史は古く、中国では紀元前２０００年の頃、神農皇帝の時代に薬用として使われていたとの記録が残っているそうです。日本列島での栽培がはじまったのは、縄文時代の後期からといわれており、昔から遠い御先祖さまたちの貴重な栄養源となっていたようです。

ながいもはデンプン分解酵素のアミラーゼやタンパク質、ミネラルを豊富に含んでおり、まさしく「栄養野菜」であると同時に、消化が良い「エネルギー野菜」でもあります。主な機能性成分はガン予防・整腸作用のある食物繊維。高血圧予防のカリウム。消化促進のアミラーゼ・ウレアーゼ・ジアスターゼ。糖尿病予防のデオスコランに滋養強壮効果のあるサポニン・コリン等々、機能満載。

とろろがいいのよ、とろろが
昨今のメタボリック・シンドロームに怯えている男性諸氏にとっては、救いの神のような野菜であるといえるでしょう。まさに「贈って喜ばれ、もらってウレシイ」お歳暮にぴったりの逸品なのです。

短冊に切って、サクサクした歯応えで食べるのもいいですが、やっぱりながいもの食べ方といえば「とろろ」でしょう。すりおろすと良く粘り、とろろだけでゴハンが何杯でもいけちゃいます。

ゴハンの他にもとろろそばや、お好み焼きに入れたりと、とろろはオールラウンドプレイヤー。とろろ汁なんてのもありますね。そうそう、ジュースにしても美味しいそうですよ。どんな食べ方でも、どんなに食べても消化の良いとろろは問題なし。忘年会シーズンで、連日連夜の宴席に疲れているお父さんに、ゼヒッ！　オススメしてあげて下さい。

粘り気強く甘味あるながいもこそ
そこの奥さん。そう、アナタですよ、アナタ！　そんなながいもの、長野県での生産量ですが、なんと全国３位となります。掘り取りは１０月からの秋掘りと３月からの春掘りがありますが、しっかりとした貯蔵により、周年で出荷され、一年中楽しむことができます。

長野県内の主産地である、ＪＡ松本ハイランドでは、今年は１０月２５日より掘り取りがはじまり、１１月上旬から全国に向けて出荷も開始されました。出荷は来年の１０月まで続き、約３１万ケースの出荷が計画されているとのこと。気になる今年の出来は、８月の旱魃の影響にも負けず、肥沃な土壌と肥大性の高い系統を選抜してきたことにより、ハイランドらしい大きなながいもが出来ているとのことです。

昼夜の温度差が大きく、火山灰土の恵まれた土壌で作られたながいもは、他のながいもと比べても、粘り気が強く、甘味のあることが特徴で、贈り物としても大変好評。メタボリック・シンドロームとは無縁の方々にも、召しあがっていただきたいですね。

そこで今夜はとろろゴハンね
こどもの頃って、「とろろ」を食べると妙に口の周りがカユくなったりしたもんです。皆さん、そんなことございません？　かくいう私もいつの間にかカユくならずに「とろろ」を食べれるようになりました。思えば、それが大人のはじまりだったのかも・・・なーんてこともないでしょうが、今日はとろろゴハンにしようかなっと。アルコールに疲れた身体にはとっても優しそうだし。