レシピ

これが失敗しない「土鍋ごはん」の作り方だ

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これがわが家の土鍋

日増しに寒さが厳しくなってくると、あったか〜い鍋物が恋しくなりますね。日本各地にそれぞれご当地鍋があり、入れるものから味付けまで実にさまざま。「よし! 今日は鍋だ! 土鍋に野菜と肉と魚をたっぷり入れて、郷の舞(今週号別記事参照)を冷やでキューっと...」と考えたかもしれないあなた。ちょっとお待ちください。

土鍋でごはんを試そうじゃないか

土鍋は鍋物のためだけにあるんじゃないんです。そう! ここ数年来ブームになってる「土鍋ごはん」。土鍋でごはんが炊けるのです。それも、ふっくらふわふわでツヤツヤと光り輝き、お好みでおこげも作れるおいしいごはんが。特別な土鍋など必要なく、あなたのご家庭にある普通の土鍋でかまいません。あなたが思っている以上に簡単にできるんです。せっかく土鍋を取り出したのなら、試しに作ってみましょうよ、土鍋ごはんを!

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米は当然五郎兵衛米
信州産のお新米ならなおよし
今回は手元にあった新米、それも信濃特産で「日本一ウマイ」とも言われる竿掛け乾燥した五郎兵衛米(旧北佐久郡浅科村地区で取れたお米)の玄米を使って、土鍋ご飯にチャレンジしました。

まずは、精米しようと近所のコイン精米所へ。100円硬貨をちゃりーんと入れると、茶色がかった玄米はあっという間に白米に。「おいしいごはんが炊きあがりますように」と願いをかけます(写真は玄米です)。

そしてここからが本番、今回は2合ほど炊いてみます。まずはざっと洗ってから米と同量もしくは少し多めの水を入れ、30分ほど浸します(今回は380ミリリットルの水に浸しました)。この水に浸すというのがとても重要なところ。

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水は信州の名水を使う

30分浸すと米が膨らみ真っ白になります。水を含んだお米は熱が伝わりやすくなり、ふっくらとした出来あがりを目指すには欠かせない手順です。ここはひとつ30分間じっとお待ちください。といっても本当にじっとしている必要はもちろんありません。この間におかずやみそ汁の準備などをします。

さて、30分たって白くふっくらとしたお米になりましたら、いよいよ点火です。

一気に強火で炊くのがコツ
ふたをしたらまず強火にかけます。ここでふと「強火? はじめチョロチョロじゃなくていいの?」と疑問を持つ方もいるでしょう。

いいんです。強火でゴー! といきましょう。ではこの「はじめチョロチョロ」とはなにか? 土鍋ごはんを紹介するさまざまな書籍やWebサイトを見てみても、この「はじめチョロチョロ」に関する解釈はいろいろ。

この口伝えが生まれたころに使っていた鉄釜は熱伝導率が良く、熱伝導率の悪い土鍋の場合は強火にすることで「はじめチョロチョロ」を再現できるとか、昔は今のように火力の調整が自由にできなかったので「チョロチョロ」は最初のうちの火が弱い状態を示しているに過ぎないとか、昔は炊く前に米を水に浸すことの重要性があまり認識されていなかったので、この「チョロチョロ」のときが米を水に浸す役割をしていた――などなど。

ま、どれが真実かは分かりませんが、土鍋でごはんの場合は最初から強火で炊かないといけないというのが真実です。

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おお、沸騰してきたぞ

沸騰したら弱火にして5分
強火で炊き続けると、やがて沸騰してきます。ふたの蒸気口から湯気が勢い良く飛び出しはじめたら、火力を弱めましょう。

弱火で5分、きっちり計って火を止めます。

この段階で、火を止める前に再び強火にするとおこげが作れます。今回は1分ほど強火で加熱してほどよくおこげが出来ました。

火を止めたらそのまま20分蒸らす
そして残る作業は蒸らしです。そのままふたを取らずに20分間じっと蒸らします。もちろん鍋を眺めてじっと待っている必要はありません。おかずとみそ汁の仕上げをしましょう。

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ふたを開けてみる。ジャーン

20分たったらすぐにふたをとり、余計な水分を飛ばします。ふたをしたまま放置していてはダメですよ。

最後の仕上げが肝心ですぞ
中を覗けば光り輝くごはんがあなたを見つめているはずです。でも、いつまでも見とれていてはいけません。しゃもじでごはんをかき混ぜてください。ごはんが固まるのを防ぎ、空気にまんべんなく触れてツヤが出ます。

さぁ、これで土鍋ごはんの出来上がり。ごはん茶碗によそって、お好みのおかずで召しあがりください。虜になること請け合います。

今回お伝えした土鍋ごはんづくりですが、土鍋ごはんを紹介する本やWebサイトは数多くあり(Google 検索だとなんと約 503,000 件もヒットします)、加熱時間や火力、浸水時間などそれぞれ少しずつ違いがあるようです。

結局はいろいろ試してあなたが最もおいしいと感じられる炊きあがりを目指してみてください。

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うまそうだなぁ

最後に大切な注意点をひとつ。土鍋の底を濡らして火にかけると鍋が割れる危険性がありますので、その点だけはくれぐれもご注意を。

それでは、いただきます。

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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