信州産シャインマスカットでチューハイを限定出荷！｜農畜産物

キリンビールが取り組む、「いいね！ニッポンの果実。氷結®」プロジェクト。全国各地の名産果物にスポットを当てて氷結シリーズとして商品化し、それぞれの地域を応援しています。過去には、福島県の和梨や桃、栃木県のとちおとめ、今年9月3日には東北産のりんごがシリーズ化しました。そして、10月8日には長野県産シャインマスカットを使用した、「キリン氷結®信州産シャインマスカット（限定出荷）」が登場です。

話題のシャインマスカットに注目

今回、長野県産の果物が使われるのは、2015年のプルーン、2016年の巨峰に続いて3年ぶり3回目。1つの県から3回シリーズ化したのは、今のところ長野県だけなのだとか。
商品化にあたり、キリンビール株式会社長野支店副支店長の村井泰人さん、JA全農長野生産販売部果実課の八木立太さんに「キリン氷結®信州産シャインマスカット（限定出荷）」の開発秘話と特徴について伺いました。

キリンビール株式会社長野支店副支店長の村井泰人さん（右）とJA全農長野生産販売部果実課の八木立太さん

──長野県のほかにもシャインマスカットの産地になっている県はありますが、どうして信州産を選んだのでしょうか。

村井　信州産のフルーツは注目度が高いものだと思いまして、その中でも一番伸びているシャインマスカットに注目しました。開発担当者は、シャインマスカットの皮をかじったときのフレッシュさ、甘さ、これが印象に残って忘れられないということで、ぜひこれを商品化して全国の皆様に届けたいと強い思いを持った、と聞いています。本当に年々、生産量も生産者数も増えてきていますよね。

八木　長野県は1位、2位を争うくらいの生産量を誇っています。

村井　シャインマスカットは地元信州の誇りですし、県内・県外ともに好まれる食材ですから、当商品を提供するお店で、信州産シャインマスカットを話題にお客様とコミュニケーションが取れるのもいいなと感じています。信州産のシャインマスカットを使わせていただいたのですが、全農さんのほうではお客様の反応やお声を聞いていますか？

八木　シャインマスカットは産地としても消費者へおすすめしていきたい品種でもありますし、実際、生産量もかなり伸びてきていますので、こういった新しい商品で付加価値を付けて販売していただくことは、産地としてもすごく元気付くものになるのかなと感じています。

果汁のフレッシュさをそのままに

──商品化にあたっての苦労やこだわった点などはありますか。

村井　担当者がシャインマスカットに出合った3年前から、なんとか商品化できないかと取り組んでまいりました。そもそも高価で希少な食材ですので、果汁を集めるのにも相当な苦労をしまして、試作から販売までに2年の歳月がががってしまいました。

八木　シャインマスカットのおいしさを表現するに当たって苦労したこと、味の特徴、工夫された部分があれば教えてください。

村井　当社のこだわりの最たるものは、氷結の伝統的な製法である『氷結製法』ですね。大変だったところは、果汁をしっかり凍らせてフレッシュさを損なわないようにして商品化するというところでした。シャインマスカットの果汁を長野県中から集めたことが一番大変だったかな、と思っています。
味については、皮ごとかじったときのみずみずしさ、フレッシュさをイメージできるような、シャインマスカットならではの甘さにフォーカスを当てて、そのおいしさを再現するところを一番頑張りましたね。

八木　私も先日、このシャインマスカット味の氷結を試飲しましたが、本来のジューシー感というか、果実の独特の甘味、香りが感じられて、非常においしかったです。従来の缶チューハイですと甘い...、言ってしまえば"甘ったるい"ようなものが多いですが、この商品に関してはスッキリした甘味でシャインマスカット本来の味が出ているな、という感想を持ちました。

村井　シャインマスカットは皮ごと食べられて食べ飽きないですよね。それをどうしたら氷結でも再現できるかというところに注力しました。

カットフルーツと一緒にどうぞ

八木　どんな人に飲んでいただきたいですか。

村井　もちろん、お客様みな様に飲んでいただきたいですけれど、特に飲んでいただきたいのは20・30代の男女です。チューハイユーザーに飲んでいただきたいなと思っています。アルコール度数は4％で、飲み飽きせず、かつ女性でも飲みやすいようにしています。

──オススメの飲み方は？

村井　お客さんの中には、「信州産のシャインマスカットだから高いんじゃないの」とおっしゃる方もいますが、通常の氷結の値段と一緒というのも、魅力のひとつかなと思います。オススメの飲み方はフルーツを入れたカクテル風。信州の果物をカットしてグラスに入れ、氷結を注ぐだけです。