スイカ、食べてますか〜。
今回は、前から知りたいと思っていた「おいしくて食べやすいスイカの切り方」と、旬のスイカにひと手間加えた「地元で人気のスイカスイーツ」を、産地のプロに聞いて取材してきました。
ミネラル豊富で冷やしておいしい人気者！ 信州のおいしいスイカを、どうぞ召し上がれ♪
長野県屈指のスイカ産地にあって、ひときわ賑わう夏季限定直売所「ＪＡ松本ハイランドすいか村」（松本市和田）。ここで、接客しながら大玉（5Ｌ）スイカを一日20個も切る人がいます。その人の名は、逸見芳子さん。すいか村の近くで米をつくる農家さんですが、「ＪＡ松本ハイランドすいか村」のスイカ直売所が開設されている期間だけ、接客販売や全国発送などを担当しており、この道約20年の大ベテランです。数年前からは試食用のスイカを店頭で切っている逸見さんですが、その技とスピードがすごい！ 大きなスイカを専用の包丁で、いとも簡単に同じ大きさにどんどん切り分けていくんです。スゴ技の逸見さんに、見た目もきれいで、食べやすい切り方を教えてもらいました。
(1) まず、スイカの縞に沿って縦に包丁を入れ半分に切ります。
(2) 半分になったスイカを2等分しますが、その時は縞を切るように切ります。
(3) ４分の1になったスイカは、縞に沿って4等分します。
16分の1のスイカを早技で、逸見さんはいとも簡単にかわいい△の大きさに切り分けてしまいます。
逸見さんのスイカの切り方の特徴は、スイカの中心部分が△の頂点になるように切っているところ。こうすると、食べておいしく、見た目もきれいに仕上がります。
接客しながら、次々とスイカを切り分ける逸見さんに、「家ではこんなきれいに切れないから、切り方教えて」とお客様からよく声がかかるといいます。そんな時は、切り方を説明したり、専用包丁を紹介しているとのこと。専用包丁は、「すいか村」の同じ敷地内にある「ＪＡ松本ハイランドあぐり資材センター和田」で販売しており、年間10本ぐらいは売れるそうです。
スイカ専用包丁（下）
今年は連日猛暑が続き、甘くておいしいスイカを求めて県内外から多くのお客様が訪れました。「『1回買って美味しかったからまた来たよ』と言われるとうれしい」と弾ける笑顔で応えてくれる逸見さん。
2015年のすいか村での試食・販売、全国配送は8月19日で終了ですが、9月上旬まで「ＪＡ松本ハイランドすいか」の出荷は続きます。熱中症予防にも効果があるスイカを食べて、残暑を乗り切りましょう。
「すいか村直売所」で働いている女性の皆さんから情報をいただき、ＪＡ松本ハイランド産のスイカを使ったスイーツを見つけましたので紹介します。地元松本市の洋菓子店「パティスリー シュテルン」の「クッキーすいか」と「すいかジェラート」です。
ひとつめの「すいかクッキー」は、果汁を生地に練り込み、スイカのほのかな風味を引き出し、カットスイカに色と形を似せたもの。スイカの縞模様がデザインされた球体の外箱もかわいく、6枚入り650円はお土産にもピッタリです。本店（松本市波田町）と安曇野店（安曇野市三郷温）で売っています。
もうひとつの「すいかジェラート」は、旬の美味しいスイカを生かした時季限定ジェラート。スイカの味そのままで夏にはピッタリ。地元のスイカがなくなったら終了です。販売は安曇野店のみとなります。
「パティスリー シュテルン」代表の尾上浩一さんは、日本有数のスイカ産地の松本市波田町で生まれ育ち、父から洋菓子店を受け継ぎました。農家のみなさんが頑張っている姿を間近で見ていて、「丹精込めて作った農産物のおいしさはそのままに、形を変えてお客様の口に届けたい」と思い、地元のスイカを1年中アピールできるものはないかと考え、2012年にＪＡ松本ハイランドすいか部会の協力を得て、地元スイカを使った「すいかクッキー」を開発し販売を始めました。
「地元を元気にするためにも、これからも農家のみなさんが儲かるお手伝いをしたい」と熱く語ってくれました。「パティスリー シュテルン」では、スイカ以外にも地元の旬の果物を使ったスイーツがたくさん並びます。
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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
さくら
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