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黄色いスイカを見たら思い出してくださいね

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ようやくこのところ、太陽がカンカンに照りつける暑〜い日が増えてきました。窓から見る雲の形も夏らしく雄雄しく感じられます。いよいよ夏本番。で、そんな真夏の風物詩といったらやっぱりコレ。そう「すいか」です。しかも今回紹介するのは、スイカはスイカでも、切り口が黄色いスイカ、その名を「クリームスイカ」といいます。赤いスイカとともに、今回は日本の真夏を彩る黄色いクリームスイカについて、JA松本ハイランドの生産者、塩原信次さんのすいか畑を訪ねて、お話をうかがいました。

yellow_watermelon.jpg近年需要が増しています
クリームスイカの生産者は、東筑摩郡山形村と波田町に合わせて12人。うち7人が山形村で栽培し、総生産面積5ヘクタールのうち4ヘクタールが山形村内にあります。

栽培されているのは「こがね」という品種。もともと大玉になりやすく、中も空洞になりにくいという特性があり、普通のスイカと比べて作りやすいという理由から、導入当初は農家の女性陣やお年寄りが手の空いている時間を利用して作るという形で広がっていったそうです。その後、需要が増えるとともに、年々、規模が拡大し、栽培も本格化してきました。

収穫時期の見極めが肝要
塩原さんによると、クリームスイカは、大玉になりやすいというメリットがある一方、果肉が柔らかくなりやすいという面もあるそうです。「糖度を上げようと収穫を先に延ばしていると、果肉が柔らかくなり過ぎてしまうんです。最適のタイミングで収穫するという収穫期の見極めがとても重要です」と塩原さん。

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通常、赤いスイカは収穫後にJAの共選所というところに運ばれ、JAの技術員の検査やセンサーによる空洞のチェックなどが行われたうえで格付けされ、箱に詰められて全国に出荷されます。

 

クリームスイカは音で診る
一方、クリームスイカは生産量などの問題からそうはいかず、個選(こせん)といって、各農家が個別に選別を行います。畑から持ち帰ったスイカの表面を磨いてツヤを出し、外見の見た目と、手で叩いた音で出来を判断します。

塩原さんは「スイカは中を空けてみないと分からないため音で判断するしかないのですが、とても神経を使う作業ですね」と話しました。音を耳で判断できるようになるには、やはり、それなりの経験が必要だそうです。まさに経験がものをいう職人の世界です。そのようにして選ばれたあと、箱詰めされたクリームスイカはJAに持ち込まれ、全国各地に出荷されていくのです。

カットされた黄色いスイカを見たら
ここのクリームスイカは7月の中旬から出荷がはじまり、お盆前までの約1カ月間続きます。首都圏や中京、関西各方面に出荷されていますが、玉のまま丸ごと販売されることは少なくて、ほとんどはカットした状態で販売されているそうです。

塩原さんによると、「味・量ともに例年通りの品質を確保できた」ということですので、スーパーなどの店頭で、JA松本ハイランド産の黄色いクリームスイカをぜひ探してみてください。

直接電話で注文も受付
また、JA松本ハイランドの波田すいか直売所では、8月26日(日)までの予定で、営業時間内[午前9時から午後5時30分]の注文も受けつけています。興味を持たれた方は、電話 0263-92-7110 へ直接ご連絡を。

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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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