夏の味覚!とうもろこし収穫の現場

8月に入り、いよいよ夏本番。子どもたちも夏休みを満喫している頃かと思います。

夏休みといえば、花火、プール、お祭り、すいか…すべてがノスタルジックに思えるのは私だけでしょうか…

さらに夏の味覚として欠かせないのがとうもろこし! うーん、まさにノスタルジック・ベジタブル。

noutiku01-20250806ドンッ!朝イチ採れたてとうもろこし

学校帰り、あるいは実家で出てくるおやつのイメージ。夏には必ず食べるとうもろこしですが、どのように収穫されているのか気になりませんか?

長野県内でも有数のとうもろこし産地であるJA洗馬(せば)の管内にとうもろこしの収穫現場に行ってきました!

とうもろこし農家の朝は早い!収穫は朝4時半から

今回お邪魔したのはJA洗馬管内・塩尻市洗馬。とうもろこしの生産も盛んですが、県内でレタスの主力産地でもあります。

noutiku02-20250806朝日に照らされるとうもろこしの花

普段の筆者は完全に夢の中…早朝から収穫が始まります。JA洗馬生産者の寺澤 佑介(てらさわ ゆうすけ)さんに収穫の様子を見せていただきました。

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寺澤さんは4時半に収穫を開始していて、現場へお邪魔した5時半には、すでに半分くらい収穫が終わっていました。
 noutiku04-20250806収穫し終えた苗を倒していきます

とうもろこしは夜中にデンプンを蓄え、朝が一番甘みのある状態とのこと。だから朝採れがおいしいのですね!

見事な手際で、ひたすら収穫

寺澤さんはご両親とともに3人で、慣れた手つきでどんどん収穫作業を進めていきます。

noutiku05-20250806収穫したとうもろこしが積み上がっていきます

収穫のコツを教えてもらいました。

「収穫するのは太さがあって、下の方が張っていて、先っぽが詰まっているもの。触ってみて粒を感じられるものはまちがいないですね」と寺澤さん。触って確かめてからバキッと手前に折ります。

noutiku06-20250806触って粒感を確かめます

筆者も挑戦させていただきました。ぐぬぬ…意外と力が要ります。「となりのトトロ」でメイちゃんががんばって収穫しているシーンが頭をよぎります。

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1本の株から収穫するとうもろこしは1〜2本。収穫を終えた株は足で折って倒していきます。これもやらせていただきましたが、こちらもなかなか力が要ります。踏み倒そうとすると、足が茎を滑っていくんですよね。慣れと経験が必要な作業だと身をもって感じました。

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収穫したとうもろこしは、いったんかごに入れ、ある程度溜まったらトラックに積み込みます。

noutiku09-20250806とうもろこしがかごいっぱいになったら軽トラに移します

noutiku10-20250806どっさり収穫。新鮮なとうもろこしが朝日を浴びてきれいです

収穫を終え、折った株はトラクターで粉砕し、畑の栄養になります。

noutiku12-20250806右側は収穫済みで、株はすでに粉砕され、土に還っています 

寺澤さんの収穫作業は朝4時半から始まり、2時間くらいかかるそうで、収穫する本数は「2000本くらいじゃないかなあ」とのこと。

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JA洗馬の管轄エリアはレタスが主力産品であり、寺澤さんもレタスととうもろこしの二刀流です。

この時期、すでにレタスの収穫は終わっており、今はマルチを敷いたり、次の収穫に向けて準備しつつ、とうもろこしを収穫するのがこのエリアの農家さんのスタンダード。

noutiku14-20250806レタスのマルチ

寺澤さんも「朝はとうもろこしの収穫をして、ひと休みしたらレタスの準備作業をしています」とのこと。朝の収穫後、日中も作業は続くのですね…

noutiku13-20250806収穫したたくさんのとうもろこしを載せて、荷造りへ向かいます

収穫した後は箱詰め作業です。箱に入るように機械で端を切り落として大きさをそろえ、重さを量って規格ごとに箱詰めしていきます。家族3人で力を合わせて手作業で行います。

noutiku15-20250806とうもろこしの下の部分を切り落とす機械、その名も「もろ子」

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noutiku17-20250806重さを量って箱に詰めていきます

noutiku18-20250806規格をそろえてしっかり詰めて、いざ出荷

ほんのひと手間。たくさん食べよう、夏の味覚

 気になるのはおいしい食べ方。寺澤さんにおすすめの食べ方をたずねました。

「やはり、ゆでで食べるのがいいと思います。あとはレンジでチンしても、甘みが出ておいしいですね」とのこと。

「バーベキューで焼いてもいいですね。子どもや若い人にも、ぜひ食べてもらいたいな」 

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消費者へのメッセージをお願いすると「食べてもらうのが農家にとっては一番なので『たくさん食べてください』としか言えないかな(笑)。そうすれば農家もやる気になりますんで」

noutiku21-20250806寺澤さん親子

簡単&おいしい!レンチンでいただきます

寺澤さんもおすすめの食べ方として挙げていたとうもろこしの「レンチン」。

野菜を食べるときにネックになるのが、その手間だと思います。レンジでチンであれば面倒臭がりの方も、とうもろこしを手軽においしくいただけます!

筆者もよくやる方法をご紹介します。

1、新鮮なとうもろこしを用意します。

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2、薄皮を1枚残して、粒が透けるくらいまで外側の皮を剥きます。

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3、ラップで包みます。

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4、電子レンジ600wで3〜4分温めます。できあがりはツヤピカの仕上がり。

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どうですか。手軽過ぎますね。筆者は最近こればかり食べています(本当)。

なんなら取材後のお昼ごはんは、寺澤さんからお土産にいただいたとうもろこしを事務所でまるごとチンしてかじりつくという、採れたて最高のダイナミックランチでした。

面倒臭いからといって、旬のものを食べないのはもったいなさすぎ。ぜひ「まるごとレンチンとうもろこし」をやってみましょう!

職場にレンジがあれば、ランチにもおすすめです(とうもろこしを持ち歩いていると「どうしたの」と声をかけられがちですが)

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取材の様子はこちらでも動画で公開しています!

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

長野県の旬の情報をキャッチする

長野県のとうもろこしを買えるところ

長野の直売所ほか、オンラインショップなどでも取り扱っています。

とうもろこしの収穫時期は、ほとんどは7月下旬から8月下旬頃までと短いので、出会えたらぜひお試しください。

この記事を書いた人

おとうふ

長野県育ち、信州と甲州のハーフです♡奥深い長野県農業について勉強の日々。猫と果物が好き。 おすすめ農畜産物:桃、林檎、あんず、梨…etc。長野県のおすすめエリア:安曇野、湯田中温泉
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