いよいよ8月に入り、暑さも容赦がなくなってきましたね。油断大敵、こまめな水分補給で体調を守りたいものです。
さて、こんな時期に旬を迎えるおいしいりんごをご存知ですか?
「りんごといえば秋のくだものだよね?」「夏のりんごなんてお盆に飾る用のおいしくないやつでしょ?」
そんなあなたに、長野県生まれの夏りんごを品種登録順にご紹介します。
(勝手に)名づけて「夏りんご三兄弟」!
実際に筆者が食べ比べてみました。
左からシナノリップ、シナノレッド、夏明(なつあかり)
さっぱり風味が夏にぴったり「シナノレッド」
「つがる」×「ビスタベラ」から生まれた品種「シナノレッド」。
長野県果樹試験場で育成され、1997年に登録されました。デリケートで栽培適地が限定されるため、生産量は県内でもかなり少なめ。旬は8月上旬から中旬です。
食べてみると、歯ごたえはシャキシャキ!甘さよりも酸みがやや強く、さっぱりとした味わい。
あまり食欲がないときでも、さくさく食べられる「水分補給りんご」という感じでした。
かわいい夏の畑のお姫さま「夏明 」
「さんさ」×「陽光」から生まれた品種「夏明(なつあかり)」。
長野市の生産者さんが選抜育成し、2008年に品種登録されました。旬は8月上旬から中旬。
こちらもシャキシャキとした軽い食感がおいしい!酸みはほとんどなく、りんごジュースのような甘み。そして独特の良い香りがします。
ほかに比べて目を引くのが真っ白な果肉と真っ赤な肌のコントラスト。
小ぶりなサイズ感もかわいらしく、まるで白雪姫みたいなりんごだなあと思いました。
夏りんごのイメージを覆す!?ジューシーな「シナノリップ 」
冒頭で紹介した「シナノレッド」×「千秋」から生まれた品種「シナノリップ」。
長野県果樹試験場で育成され、2018年に登録された比較的新しい品種です。旬は8月上中旬から下旬。
食べた瞬間、良い香りと甘さ、そしてあふれる果汁!ひと口食べて思わず「おいしい!」と声に出してしまいました。
酸みよりも甘みを感じましたが、それでいてさっぱり。これを食べたらもう「夏りんごはまずい」なんて言えないでしょう!
夏りんごの旬は短い!
11月に旬を迎える「ふじ」は、かなり貯蔵性が高いのですが、それに比べて夏りんごは全体的に、あまり貯蔵性は高くありません。
そして旬が短い!よって流通する期間がかなり短いレアりんごなのです。
りんご王国を自負する長野県でも、まだまだ多くは生産されていない夏りんごですが、ぜひ手に取っていただいて「りんごは秋でしょ」「夏のりんごなんて…」というイメージを払拭し、夏りんごファンが増えてくれたらうれしいです!
おまけ・シナノリップのクラフトチューハイも!
「寶(たから)CRAFT」は、ご当地の素材を使用し、素材に合うベースアルコールにこだわり、手間を惜しまず「ひとてま造り」で丁寧に仕上げた、地域限定のクラフトチューハイです。
株式会社 宝酒造と全農長野で開発し、2020年に「寶CRAFT 信州シナノリップ」が販売開始されました。
現在も県内のA・コープやJA直売所で購入できるロングセラー商品です。
甘すぎず、さっぱりした味わいが食事との相性も抜群♪ 筆者は自宅にストックしてあります!
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