松本市西部地域一帯の土壌は、北アルプスの焼岳(やけだけ)が爆発して堆積した火山灰土で、水はけが良く、根がしっかり呼吸できるうえ、水もちが良いので干害に強く、すいか栽培に適しています。
この地ですいか栽培が始まったのは昭和10年ごろ。「波田町の特産品になるものは何かないか?」と考えた波田の高木茂雄さんが、すいかの栽培を始めました。
そして多くの農家のみなさんが試行錯誤しながら研究したおかげで、一大産地となったのです。
松本ICを降りて車で約15分。やってきました、すいか村! JA松本ハイランド あぐり資材センター前広場ですいかを販売しています。
営業開始は朝9時から。開始前、農家さんたちが忙しなく準備中。
すいかがスタンバイ。整然と並ぶ姿は壮観です
訪れたこの日はあいにくの雨(かなりの降り)。しかも平日にも関わらず、営業時間前からすでに行列ができています!
すいかへの情熱を感じます
今年で25年目を迎えるすいか村は、JA松本ハイランドと管内のすいか生産者2組がそれぞれのテントですいかを販売しています。
生産者が持ち込むすいかは基本的にその日の朝に採れたものを販売。今年は2組の生産者が参加しています。生産者さんは家族総出で大忙し!
各テントの奥、共選所のスペースでは品出しに大忙し
今年のすいか村の村長を務めるすいか農家の百瀬隆浩さんにお話をうかがいました。
今年の出来栄えはいかがですか?
「今年は災害がなく、平年並みにおいしいすいかになりました」(以下、百瀬さん)
おいしいすいかの選び方は?
「シマが出ていて、形が良く、弾けるようないい音がするものです」(音での判断はかなり難しいようです。また、商品に手を触れる場合は販売者に確認してください)
おすすめの食べ方を教えてください!
「冷えている方がおいしいと思います。一玉の場合は、冷えやすいように半分に切ってラップをして冷蔵庫に入れ、食べる前に切ってください」
食べるときの注意点は?
「時間が経つと水分が出て食味が落ちてしまいますので、食べる間際に切ってください。サイコロカットは断面が多くて水が出てしまいがちなので、あまりおすすめしません」
産地の良いところを教えてください!
「一個一個手間ひまかけて育てています。交配から収穫までの日数管理をきちんと行っているので、適期で収穫ができています」
村長のブースも大賑わい!
ご覧のとおり、すいか村は雨の平日でもこれだけの賑わい。
JA松本ハイランド生活購買センターの鳥羽さんに入村の心構えを教えていただきました。
「営業時間は9時から15時ですが、午前中に来るのがおすすめです。平日にも関わらず、お昼にはほぼ売り切れてしまうので、農家直売が目当てなら10時までには来た方がいいですね。30、40分待ちは普通です。休日は1時間以上並ぶことを覚悟しておいてください」
現地では全国へも発送し、鳥羽さんによると、すいか村でのブース全体の1日の売上個数は店頭分・発送分を合わせて、およそ1000個以上だとか。
箱の中にはすいかが入っています。「ここにあるものが、ほぼ1日ですべて捌けます」と鳥羽さん
JA松本ハイランドの発送用の箱。鮮やかなすいかの赤がかわいい!
県外からこのすいかを求めてくる方も多く、並ぶのは必至ですが、そうしてゲットしたすいかのおいしさたるや! 私がカブトムシだったら、そのまま昇天していることでしょう。
一玉一玉生産者が手塩にかけて育てています
ちなみに、すいかは追熟しない果物。つるから切ったら成長が止まるので、それ以上甘くなることはありません。つまり新鮮であるほどおいしいので、買ったら早めに食べきりましょう(冷凍保存もあり)!
今年の夏はJA松本ハイランドすいかを、ぜひご賞味ください。
夏休みに長野を訪れる機会がありましたら、すいか村にもお立ち寄りくださいね(8月15日まで実施。定休日あり)。
最近のスーパーで売っているすいかはカットされたものが多く、丸ごと一玉を目にする機会は少ないのでは?
すいかは玉の大きさによって規格が分かれています。サイズ感を500mlペットボトルと比較してみました!
2Lは重さ約7kg
3Lは重さ約8kg
4Lは重さ約9kg
5Lは重さ約10kg
編集部員ちゅんが3Lサイズを持つと、こんな感じ(乙女にこの重さを持たせて撮影する鬼畜の所業)。
あまり大きくない筆者の手の平だとこんな感じ。
こちらは
の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
JA松本ハイランドのすいかが買えるところ
松本ハイランドのすいか 特大玉(5Lサイズ)はJAタウンで販売中です。
他の規格サイズもございます。
販売は8月7日まで。品切れの可能性もありますので、購入のご検討はお早めに☆
おとうふ
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