殿倉さんの農事録
[殿倉さんの農事録]

準備が進む「&more」と父への想い

前回のブログからあっという間に1カ月が経ち、宿泊施設「cider barn &more」の形が見えてきました。ここまでくると「いよいよだな」というワクワク感とドキドキ感でいっぱいです。

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設計士さんと一緒に足場から2階に上って、客室からの眺望も確認しました。2階に上がっただけで、今までよりも少し目線が上がり、風越山や飯田市街地が見渡せ、思った以上に素晴らしい景色でした!この眺望を皆さんと共有できる日が楽しみです。

先月の記事でご紹介したクラウドファンディングですが、公開16日目に目標金額を達成することができました!200人以上の方にご支援いただき、達成できたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。

クラウドファンディングは77日まで続きます。今回の宿泊事業への想いを綴っていますので、まだ見ていない方は、ぜひこちらもご覧いただけるとうれしいです。

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もちろん建物以外の準備も進んでいます。

お客様用の野菜の畑は、夫が一生懸命手入れをしています。今の時期は葉物野菜がとっても元気!リーフ系のレタスやキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどが旬。そして秋のオープン時に向けて秋野菜、冬野菜の準備も着々と進んでいるようです。

コンパニオンプランツを使いながら、なるべく農薬を使わない農法で頑張っています!

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コンパニオンプランツは、育てたい野菜や花のそばに植えることで
病害虫をおさえたり生成を助けるなど、良い影響をもたらします

りんご畑は摘果が佳境で、作業はまだまだ続きます!

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父が亡くなって半年。

まだ半年、もう半年。まだまだ受け入れるのには時間がかかりそうです。クラウドファンディングを行いながら、いろいろな方と連絡を取り合うなか、生前の父を知る人が、父が昔受けた取材の記事などを送ってくれました。

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「人と人との繋がりが大切」。私と思っていることが同じだったんだと再確認できたことがとてもうれしく、父の想いを引き継ぎながら、これからも頑張っていきたいと思いました。

私が今、向き合っている農業という職業は、決して楽しいことばかりではなく、むしろ大変なことばかりです。でも農業は私たちの生活になくてはならない仕事のひとつ。そして農業を通じてできた人とのつながりは、今の私の活動につながっています。

父が苦労をしながらも農業を続けてきたのは、どこかで私と同じような想いをもっていたからなのかなと思います。それがすべてではないということもわかっていますが、いつもどこかに父の姿を自分に重ねてしまうことがあるんですよね。

 

この記事を書いた人

殿倉由起子さん

殿倉由起子さんは大学卒業後勤務した東京のホテルスタッフから転身して、子育てをしながらも地元の飯田市でぶなしめじとりんごを栽培する農業法人の経営者。農業のかたわら、野菜ソムリエプロの資格を持ち、夢だった農家民泊&カフェ「Cider Barn &more(サイダーバーン・アンドモア)」の運営も始まりました。

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