殿倉さんの農事録
[殿倉さんの農事録]

りんごの剪定作業勉強中

tonokura01-20230125

20231月も終わりに近づいています。もう1年の12分の1が過ぎようとしていることに、毎日バタバタしている私は焦りを感じずにいられません。

奥深い普通樹の剪定

昨年末で大体のりんごの販売は終わりましたが、同時に来季のりんご作り、剪定作業に入りました。年末に父が体調を崩してしまい、今年は私と夫で普通樹の剪定作業から始めています。ちょうど父が体調を崩す前に教えてくれたこと、そしてJAの営農指導員さんからの指導もあり、徐々に進めています。

tonokura02-20230125目の前に風越山を望みながら気持ちよく剪定作業しています

今まで新わい化栽培樹の剪定を行なってきた私からして、普通樹の大きな木を剪定することはまったく違う作業です。木それぞれが違った個性を持っているため、切る前に一つひとつの主枝を見て、どこの枝を落とすのか考えながら剪定を進めていきます。

正直、新わい化の剪定に比べてかなり難しく、理論的なことが理解しきれていないのですが、とにかく11本の木と向き合っています。

剪定作業はりんご栽培の中でもっとも難しい技術ですが、嫌いな作業ではありません。それゆえに私は剪定しすぎてしまう癖があります。「この枝も切りたい、ここも、ここも」と思ってしまうので、その気持ちをおさえなければ、と思っています。

今、切っている木が今年はどんなりんごをならせるのか、どんな木になっていくのか、楽しみの反面、怖ささえ感じます。

tonokura03-20230125私が剪定した枝、と言いたいところですが、これは営農指導員さんが剪定した枝

農家も健康第一!久々の健康診断へ

先日、何年かぶりに健康診断を受けてきました。

農家は身体が資本、とよく言いますが、なんだかんだで忙しく、時間をつくることができませんでしたが、市の子宮頸がん検診と合わせて、年明けに行ってきました。尿検査から始まり、血液検査、身長体重、聴力、視力などなど、最後は胃カメラの検査を行いました。

じつは7年も検診を受けていなかったのですが、おおむね健康ではあったものの、貧血気味、右の耳で高い音が聞こえない、高血圧気味など、ちょいちょいと気になることも見つかりました。

父が体調を崩したこともありますが、やはり定期的な検診は、農家にとっても大事なことだなと思いました。ぜひ、みなさんも定期的な健康診断は行ってくださいね!

冬は農家にとって農閑期と思われるかもしれませんが、キノコは今が一番食べられる旬の時期。剪定や、アスパラの出荷に向けての施肥など、なかなかゆっくりと休む時間がありません。とはいえ、休むことも大事。

今年は自分の身体にも耳を傾けつつ、無理をしない程度に頑張っていきたいと思います。

2023年もよろしくお願いします!

この記事を書いた人

殿倉由起子さん

殿倉由起子さんは大学卒業後勤務した東京のホテルスタッフから転身して、子育てをしながらも地元の飯田市でぶなしめじとりんごを栽培する農業法人の経営者。農業のかたわら、野菜ソムリエプロの資格を持ち、夢だった農家民泊&カフェ「Cider Barn &more(サイダーバーン・アンドモア)」の運営も始まりました。

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