ついに、りんごの収穫が始まりました。わが家のシナノリップは8月に入ってからかなり熟度が増し、 去年よりも1週間ほど早い8月2日から収穫となりました。
シナノリップ
木になる大きなシナノリップ
夏のりんごとして人気が高まる一方で
シナノリップの出荷を始めて3年目ですが、徐々に認知度が上がり、購入してくれる方も増えてきました。夏に収穫ができるりんごとして、きれいに着色し、甘味と酸味のバランスが良く、食感も良いため、人気が高まっているりんごです。
なのですが、じつは栽培方法がまだ定まっておらず、栽培がちょっと難しいのです。
まず、香りがとても良いため、夜蛾(やが)が寄ってきます。夜蛾はりんごの果汁を吸ってしまい、初めは見えるか見えないくらいの傷なのですが、そこから徐々に痛んでしまいます。
そして着色が良いため、鳥に狙われやすいんです。
さらに、高密植栽培でも剪定方法によっては定植してから数年すると樹の勢いが弱まり、枝が出づらく、よい花芽がつきづらい品種みたいで、なかなか思うほど花の数が多くつかないな〜という印象です。
りんご園の様子
シナノリップの夜蛾対策
万全の対策で出荷完了
今年は毎年の防鳥ネットに加えて、LEDライトを使って夜蛾対策も行い、被害は最小限におさえられました。
難しいのが収穫のタイミングです。ちょうどよいタイミングで収穫すれば味も食感もよいのですが、未熟だと酸味が強過ぎる、熟しすぎるとボケてしまったような味になってしまうのです。収穫は3〜4回に分けて、収穫できるりんごをしっかり選んで行う必要があります。
さてさて、そんなさまざまなことを乗り越えて、シナノリップは無事収穫が終わり、お客さまへの発送が完了しました。
お客さまに配送したシナノリップ
前回ご紹介したシードルや、ジュースとのセットなども、お中元ギフトとしても人気でした。栽培方法が確立してきたら、栽培面積を増やしていきたい品種です。
前回紹介したシードル
今は「サンつがる」の収穫真っ最中!
このりんごもほかの産地に比べて南信州は早く出荷できれるため、夏のりんごの定番として人気があります。
これからどんどん、ほかのりんごも収穫が始まりますので、楽しみにしていてくださいね!