殿倉さんの農事録
[殿倉さんの農事録]

「りんご三兄弟」収穫・出荷真っ最中!

 


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りんご三兄弟

9月末から、ついに「りんご三兄弟」の収穫がはじまりました。

まずは「秋映」。今年は木が大きくなってきたせいか、いつもよりもたくさん収穫できました!

今までは収量が少なかったため、「農家のおすそわけ」として、秀品と少し傷が入ったもの、色づきがイマイチのものなどを混ぜ合わせて販売をしてきました。

赤黒い色が特徴的ですが、香りがとてもよく、収穫して選別部屋に置いておくだけで香りがぷんぷん。なんだか酔ってしまうんじゃないかと思うような香りなのです。

甘味と酸味のバランスがよく、食感はシャキシャキ。年々、秋映を好きになってくれるお客様が増えてきたように感じます。

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続いて「シナノスイート」。今年は秋になっても暑い日が多かったせいか、なかなか赤い色が入りませんでした。

シナノスイートは「つがる」と「ふじ」の血を引いていますが、どちらもしっかり寒暖差があるとしっかり赤く色づき、暑いとなかなか色づきにくい品種。シナノスイートも同じ系統のためか、色づきの難しさを感じています。

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最後は、収穫が始まったばかりの「シナノゴールド」。私の一番好きな品種です。初めて食べた時、「黄色のりんごがこんなにおいしいなんて!」と感動したことを覚えています。

去年は9月に入ったばかりの時期に炭疽病(たんそびょう)という病気にやられて、ほとんど全滅してしまったのですが、今年は父がまめに見回りをし、病気果を除去してくれたおかげで、たくさんの収穫を見込んでいます。

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今年もたくさんのりんごを発送していますが、ちがう品種をリレーしながら定期的に購入してくれる方が増えてきました。

りんごにたくさんの品種があることを知ってくれて、自分好みのりんごを見つけてくれるのが、とてもうれしいです。もちろん会ったことがないお客様が多いですが、ひと箱ひと箱、その人のことを考えながら箱詰めするのは楽しい作業です。

tonokura05-20221026りんご「秋映」

 tonokura06-20221026りんご「シナノスイート」

tonokura07-20221026りんご「シナノゴールド」


長野県農業大学校の生徒さんが視察に来てくれました 

この記事を書いている前日、農業大学校の生徒さんが授業の一環で、弊社へ視察に来てくれました。

果樹と野菜で就農したいと考えている生徒さん4名だったのですが、いただいた1時間半ほどで、キノコ工場とりんご畑とアスパラ畑の見学と、私の就農までと今、取り組んでいることの話を聞いてもらいました。

みなさんが興味を持ってくれたのは、オリジナルのりんご発送用の箱やパンフレットなどの同包物、シードルのボトルデザイン、そして公式LINEアカウントの活用についてでした。

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さすが、これから農業に参入しようとしているみんなの目線だなと、話していてとても楽しい時間となりました。4名中は2名は県外からのIターン。これからそういう人たちがどんどん増えていってくれるとうれしいなと感じました。

バタバタと秋が半分ほど過ぎていきました。ほんとに秋になると時間が早くて足りないな〜と感じます。これからさらに忙しくなる時期!年末まで走り切りたいと思います。

 

この記事を書いた人

殿倉由起子さん

殿倉由起子さんは大学卒業後勤務した東京のホテルスタッフから転身して、子育てをしながらも地元の飯田市でぶなしめじとりんごを栽培する農業法人の経営者。農業のかたわら、野菜ソムリエプロの資格を持ち、夢だった農家民泊&カフェ「Cider Barn &more(サイダーバーン・アンドモア)」の運営も始まりました。

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