連載※長野県伊那市のはびろ農業公園みはらしいちご園でいちごの世話をする有賀玲子さん(26歳)が、今月から月々の農事を綴ります。
はじめまして、みはらしいちご園の有賀です。文章を書くのは苦手でうまく伝えられるかわかりませんが、一生懸命書かせていただきますので、一年間よろしくおつきあいください。
わたしが働くみはらしいちご園は、伊那インターから5分、南アルプスを一望できる高台にあります。7戸の農家で運営管理をし、約2.1ヘクタール19棟のうち育苗専用の2棟をのぞく17棟でいちご狩りができます。普通は地面のところで作るイチゴを腰の高さほどまで持ちげて、立ったままつみ取りなどの作業ができるようにして、小量の培土に養分を含んだ水を潅水する「高設養液栽培」で、観光中心の施設です。
より多くのお客様に楽しんでもらうため車椅子で入れるハウスもあります。栽培している品種は、章姫・紅ほっぺ・女峰の3種類です。
うちのいちご園の特長は、「日本一早い」いちご狩りができることです。
それは1月1日午前0時、年が明けた!と同時にオープンするからです。昼夜の寒暖差の中、じっくり赤くなったいちごは、甘みものり、今年の元旦のいちご狩りは300名以上のお客さまによろこんでいただきました。元旦の営業は、夜中の3時間だけでしたが、2日から6月末までのシーズン中は、無休の忙しい日々が続きます。
今年のお正月は、太陽があまり顔を出さず日中のハウス内の温度が上がらないので、なかなかいちごが色付いてくれませんでした。そのためあらかじめご予約をいただけなかった多くのお客様をお断りすることになってしまいました。これからは天気の良い日が多いことを望むばかりです。
2月4日はいよいよ権兵衛トンネル開通です!!
伊那谷と木曽谷がグーンと接近します。
その様子は次回また!!