連載※長野県伊那市のはびろ農業公園みはらしいちご園で、いちごの世話をする有賀玲子さん(26歳)が、月々の農事を綴ります。
9
月に入り、苗の花芽分化も確認できたので、いよいよ12日から苗の定植作業がはじまります。助っ人を頼んだりして、およそ30人ぐらいの共同作業で、3日から4日かけて、全部のハウスに定植していきます。
定植準備としてまずは穴あけ作業をしなくてはなりません。
約1ハウスに1万苗近くを(うちは4ハウス)全身筋肉痛になりながら、現在は間に合うように頑張って穴をあけています。穴あけの作業は、共同作業というわけにはいかず、各自でやります。定植に際して少しでも植えやすいようにと、大きめの穴を開けようとするのですが、根が残っていて硬いところもあり、これがなかなかに大変です。
その他、ハウスのサイドの古くなったビニールを替えたり、ハウスの中を片づけて草むしりをしたり、植えるときに分かりやすく間違えないように、どこにどの種類のいちごを植えるか紙を張ったりしました。ふう。
定植作業は苗をハウスに運び込む人、トレイから苗を取り植えつけるベットに苗を置く人、その苗を植る人と分担して作業をすすめていきます。
全ハウスの植えつけが済めば、つぎはトレイの片付けが待っています。根がはっていなかったり、状態が悪くて植えられず残ってしまった苗を取りのぞき、きれいに土を落として重ねていきます。
これも沢山の量なのですが、大勢で一度におこなうのので、半日たらずできるので助かります。
さて、ハウスにこうやっていちごの苗が植わると、それからは手入れが忙しくなってきます。今シーズンも、良いいちごになるようにがんばって手をかけていきたいと思います。(写真は作業の合間のスナップ。愛犬のベリーと)