詩乃さんの農事録
[詩乃さんの農事録]

市場で牛が競り落とされるまで

早朝から牛をトラックにのせ市場へ


今回の市場はあいにくの雨で、私にとって初めて天気の悪い市場になりました。天気の悪い日は朝から憂鬱ですよね〜…。

なんて言ってられず、市場の日はいつもより早起きをして、牛をのせるトラックが来るのを待ちます。

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見えにくいですが、牛をのせた写真です。

牛は私たちより先に着いて、あらかじめ決められている「セリ番号」と同じ番号のところにつながれています。

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セリが始まるまでに、購買者の方は牛を見てまわります。

体重を測り、セリ開始

10時からセリが始まります。引き手が、牛がつながれているところから体重計のところまで連れていき、順番を待ちます。

体重を測ってからセリます。体重を測ることで、その牛の日齢と比較して、きちんと成長しているのかを見ます。


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黄緑色のビブスを着ているのが引き手の方たちです。ちなみに私も引き手をやっています。

おとなしく引かせてくれる牛や、なかなか動いてくれない牛、暴れる牛など、いろいろな牛がいて、一頭一頭性格がちがい、大きい牛だからとビビっていると意外とおとなしかったり、小さい牛だから大丈夫だと思っていると激しかったりと、面白いです。油断は禁物ですね。

体重を測り終え、順番が回ってきたら、ついにセリが始まります。

電子掲示板に、出場番号、体重、生年月日、系統などが記載されています。価格は、競られている間は上がっていくのが見られます。


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競られているときの様子です。

価格の動きが止まり、買取先が決まれば、指定のところにつなぎます。引き手の仕事はここで終わりです。

あとは買い取り先の方などが各自トラックに牛をのせて帰ります。

うまく説明ができませんでしたが、市場の流れはこういう感じです。

市場の日は、なぜか眠気に襲われる…

毎回、子牛が約350頭、親牛が約15頭、そのほか約5頭ほどで、全頭で約400頭前後が上場します。計算が合いませんが、毎回、頭数がちがうので、だいたいの頭数で書いてみました。

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時から始まり、終わるのは15時前後になります。

普段の仕事より体力を使わない気がしますが、市場の日は夕方から睡魔が襲ってきます(笑)。

ということで、全然締まらないんですけど…、今回はこれで終わりにします!

最後に、癒される写真をどうぞ!

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この記事を書いた人

林詩乃さん

一般企業を退職し、19歳で祖父母が営む黒毛和牛の繁殖農家を継ぐことを決意した林詩乃(はやし・しの)さん。木曽御嶽山の麓の牧場で、現在飼っている牛18頭のうち6頭が詩乃さんの牛です。畜産農家となる夢は現実になり、さらに大きく膨らもうとしています。

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