原田さんの農事録
[原田さんの農事録]

原田さんちの親子2世代酪農農事録 第37回

 

 

Mt. Asama Dairy Farmer's Diary 01 Mid Winter

●酪農家族の原田さんちの牛舎は浅間山の南斜面に広がる小諸市にあります。大規模ではありませんが見晴らしのよい牛舎で、そこでは年間30頭〜50頭ほどの牛たちが穏やかに過ごしています。酪農家歴37年の原田紀男さんと酪農家歴14年目の貴信さんの、父と息子の2世代の酪農家に伝えていただいています。

 

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けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

今年は厳しい寒さの冬になりましたね。

毎日、車の窓ガラスが

霜で白くなってしまうような寒さが

続いておりますが、

皆さんはどのようなお正月を過ごされたでしょうか。


 

 



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末12月31日、毎朝の搾乳等の作業後に
スーパーへ食材の買い物に出かけました。


9時前頃だったと思います。


いやぁ、


日本中お休みの日っていいですね。


(一部、仕事の方もおりますけれど)


道を走る車の騒音の無い静けさって、


気持ちのいい感がありました。


元旦の昼間にも少し出かけたのですが

(年賀状を郵便局に出しに...)


道を通る車の少ない事!


いつも忙しい日本中が


一斉に静けさに浸る休日


こんな日があってもいいもんだなって思いました。


それと、商店街はもちろん開いているお店は
ありませんでしたが

日の丸の小旗を掲げているお店が多くあって


そういえば今日って旗日!だったなぁ。


土日祝日営業してます、とか


24時間年中無休、とか


サービス精神旺盛に休日返上で仕事をするのも
いい事だと思うけど


年間で何日かある旗日位は
日本中が休みになってもいいんじゃない?


そんな日くらいはみんなで日の丸の小旗掲げて


お休みにしちゃおうよ。


そう思えた今年のお正月でした。


そう言いながらも
酪農家は年中無休なのですけれどねぇ。


休みがないからこそ


そんな発想が思い浮かぶのかも知れません。


旗の日は 日の丸掲げて 公休日

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冬は農閑期とも言いますね。


春夏秋と忙しく動き続けてきた農家の休養の季節です。

 



はいえ


昨年の安値安定の野菜相場からは
十分な収入確保にならずに、冬場の収入確保に
バイトに行く野菜農家さんも多いようですし、


輸入に頼らなければならない穀物は、
オーストラリアの大干ばつ等の不作の影響もあり、
畜産業にとっても配合飼料の価格の高騰は
避けられませんし、


ハウス栽培の施設野菜や花の栽培農家さんも、
今年の厳寒の寒さに
ハウスの暖房に掛かる光熱費が馬鹿にならない
と言っています。


一次産業にかかわる農業生産者にとって
農閑期とはいえ休んではいられないのが
昨今の状況です。


日本の食糧自給率向上を掲げる農政の政策が
良い方向に向かっていくことを期待しつつ
人間の生活基盤(衣、食、住)の一つ
「食」を支える産業として
未来に明るい光が感じられる一年になれば
と思っています。



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ともう少しで

フキノトウのてんぷらが
食べられそうな季節になりますね。


寒い冬も約半分終わりました。


春を感じるにはまだもう少しかかりますが


健康には気をつけて寒さを乗り切っていきましょう。



あわせて読みたい:

 ・ 原田さんちの親子2世代酪農農事録 過去記事

 

この記事を書いた人

原田紀男さん・貴信さん

酪農家族の原田さんちの牛舎は浅間山の南斜面に広がる小諸市にあります。大規模ではありませんが見晴らしのよい牛舎で、そこでは年間30頭~50頭ほどの牛たちが穏やかに過ごしています。酪農家歴37年の原田紀男さんと酪農家歴15年目の貴信さんの、父と息子の2世代の酪農家に伝えていただいています。

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