Mt. Asama Dairy Farmer's Diary 12 Mid Winter
●酪農家族の原田さんちの牛舎は浅間山の南斜面に広がる小諸市にあります。大規模ではありませんが見晴らしのよい牛舎で、そこでは年間30頭〜50頭ほどの牛たちが穏やかに過ごしています。酪農家歴37年の原田紀男さんと酪農家歴14年目の貴信さんの、父と息子の2世代の酪農家に伝えていただいています。
連日、厳しい寒さが続きます。
(**;
暑い夏の陽気からは想像もしなかった今年の初冬は
例年になく寒い毎日です。
8月下旬にホウレンソウの種を蒔いたのですが
夏の暑さで芽が出ず、
畑は草に覆われてしまいました。
今年はホウレンソウは全滅かなぁ
そう思って諦めていたのです。
先日、
ほったらかしのホウレンソウを蒔いた畑に行ってみると
育っているではありませんか!
寒さで枯れ上がった草の間から
青々としたホウレンソウが一杯に。
思わず嬉しくなってしまいました。
(^^)
早速、収穫して夕飯のお浸しに、
寒さでアクも抜けて甘くて柔らかいホウレンソウでした。
夏の暑さでホウレンソウの種は
焼けてしまってダメだと思っていただけに
植物の生命力の強さには改めて驚きました。
今回は一般的な酪農家の一日を描きたいと思います。
朝起きるのは5時前後から6時頃
牛へのエサ給与から始まり
朝の搾乳、牛舎の清掃
これらが終わるのが8時前後から9時頃まで。
それから朝食になります。
次はお昼、時間は農家さんによってまちまちですが。
エサ給与と牛舎の清掃
そして夕方4時前後から5時頃
朝と同じ作業
牛へのエサ給与から始まり
搾乳、牛舎の清掃
これらが終わるのが7時前後から9時頃まで。
作業の時間帯は農家さんによって違います。
朝のエサ給与を朝早くと終わり際の2回に分けて
夕方も夕方早くと終わり際の2回にする事で
お昼の作業を省いている農家さんもいます。
また、朝の仕事とお昼の仕事の間の時間や
お昼の仕事と夕方の仕事の間の時間は
牛のエサを用意したり
牛乳を冷やす機械(バルククーラー)を掃除したり
春夏秋は飼料畑の栽培管理が
日中の主な仕事になってきます。
エサ確保のためにも貴重な作業時間になります。
そんな訳で年間を通してやる事が多い酪農家の日常ですが
何とかこなしている内に一年もあっという間です。
一年中通しての仕事なので習慣となっている
という事もあると思います。
朝早くから仕事を始めて、
夕方も早く終わらせる酪農家もいれば
朝遅くに仕事を初めて、夕方も遅くまで作業する方も
それぞれの酪農家さんごとの仕事の考え方で
作業を組み立てるスケジュールも色々です。
十人十色(^^)そんな感じです。
今年も早いものであともう少しですね。
12月のこの時期にこれだけ寒い日が続くと
今年の冬は厳寒の冬になりそうで
ちょっと怖い感じがします。
皆さんも寒さに負けないように
暖かい服装で寒い夏を乗り切ってください。
それでは皆さん、よいお年を
o(^^)o
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