原田さんの農事録
[原田さんの農事録]

原田さんちの親子2世代酪農農事録 第30回

 

 

Mt. Asama Dairy Farmer's Diary 06 Early Summer

●酪農家族の原田さんちの牛舎は浅間山の南斜面に広がる小諸市にあります。大規模ではありませんが見晴らしのよい牛舎で、そこでは年間30頭〜50頭ほどの牛たちが穏やかに過ごしています。酪農家歴37年の原田紀男さんと酪農家歴14年目の貴信さんの、父と息子の2世代の酪農家に伝えていただいています。

 

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バメの巣立ちの季節が近いようです。
牛舎の屋根にやってきたツバメの巣には
5羽のひなが毎日餌をねだって顔を出しています。
親ツバメは忙しそう。
眺めていると何だか
時間を忘れて見ていたくなってしまいます。
シャッターを切ったときは夕方で
3羽しか顔を出してくれませんでした。
ちょっと残念。
昼間に少し眺めてみていると
たまには巣のふちで羽ばたく動きも!
まだもう少しのようですが
あともうちょっと。


 

 



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さんの主食といえば(^^)

やっぱり草ですよね。


牧草の収穫作業の季節です。

とはいえ(^^;梅雨の季節

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畑の牧草は刈り取って天日干しにして

ある程度乾いた状態にしてから

機械を使って円筒形のロールにします。

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草をロール状にする機械


乾かしている最中に雨に降られてしまうと

草の養分が流れ出てしまったり

草が濡れて腐る原因にもなってしまいます。

ですから

収穫作業は天気予報と睨めっこのお仕事、

3日間、晴れが続きそうな頃合をみて

仕事に取り掛かります。

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畑の牧草を機械で刈り払います。

そして別の機械で畑に固まりにならないように

出来るだけ均一に散らします。

畑がそのまま刈り払った牧草の調理場に!

均一に散らした牧草はロールにするまでに

3回くらい草の上下を反転させます。

そうする事で均一に乾燥させるようにします。

そして適度な水分量になったら畑の中に草で

長いかまぼこのような形のものを作ります。

こうする事で草をロール状にする機械が

草を拾いやすくします。

機械で飲み込まれた草は

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このように機械の中から出てきます。

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これを大きなサランラップみたいなもので密封します。

こうして牧草を発酵食品になるまで保管します。

そうすると牛さんが食べる頃には、

畑でロールにした時の緑色のロールではなくて

草が緑に茶色が混ざったような色になります。

この状態になると食べ頃と言う事になります。

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良質な牧草は良く食べるので

今年の牧草も良い物が出来るように期待をしながら

乾牧草のロール作りをしています。

だから、梅雨の雨続きは大変です。

( + o + ;;

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い夏日の日がこの所、何日かありましたね。

熱中症のニュースを聞く回数が多くなってきました。

熱中症予防に牛乳が効果があると言われております。

暑い夏、牛乳を飲んで乗り切ってくださいね。

O(^^)o



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あわせて読みたい:

 ・ 原田さんちの親子2世代酪農農事録 過去記事

 

 

 

この記事を書いた人

原田紀男さん・貴信さん

酪農家族の原田さんちの牛舎は浅間山の南斜面に広がる小諸市にあります。大規模ではありませんが見晴らしのよい牛舎で、そこでは年間30頭~50頭ほどの牛たちが穏やかに過ごしています。酪農家歴37年の原田紀男さんと酪農家歴15年目の貴信さんの、父と息子の2世代の酪農家に伝えていただいています。

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