連載※長野県安曇野市三郷(みさと)地区で、農家家業をついでリンゴを作りはじめて8年目となる岩垂和明さん(43歳)が、幾多の押し寄せる誘惑や困難を乗り越えて時として風雲急を告げる月々の農事を綴ります。
※注 ジェイソン:映画「13日の金曜日」に出て来る殺人鬼。チェーンソーを使って人を襲う・・・というイメージがある。が、実際にはあまりチェーンソーは使っていないらしい。
先月の農事録にも書きましたが、この摘果の時期はりんご農家にとって一番忙しい時期になります。
一輪摘果は終了し、現在は摘果の二週目「仕上げ摘果」をしています。
一輪摘果は、とりあえずひとつにする作業。
→詳細は先月の記事へ
仕上げ摘果は、そのひとつにしたりんごたちから更に選別し、良いものだけを残す作業。
大きさや形、キズや障害の有無、生らせる位置などを考えつつ、一本の木に対する適正な着荷量を見極めながら残していきます。
一輪摘果はとにかくスピード勝負の体力勝負ですが、仕上げ摘果になると判断力が必要になるので、体力もさることながら頭も疲れます。
木の下は摘果された果実のじゅうたんが
敷き詰められつつある・・・
摘果のときに出会った、とってもSexy!なりんご^^;
摘果の話をするとよく、「摘んじゃうなんてもったいないですね。」って言われることがあります。
でも、実際に摘果をせずにおくと・・・
こんな感じや
こんな感じに・・・
収穫時期には、りんごはこの数倍の大きさになってくるので、このまま放っておくとほとんど売りものにはなりません。
「じゃぁ摘んだ果実を加工用にすれば?」という話もありますが、現実には味的にも手間的にも難しいところです。
季節は梅雨を迎えていますが、安曇野で雨の降った日は数えるほどしかありませんでした。
おかげで摘果は順調に進み、7月の初旬には「仕上げ摘果」も終えることができる見込みとなりました。
雨上がりの玄関先「やぁいらっしゃい!」
先日畑の中でちいさな幸運を見つけました。
(^◇^)
来月がみなさんにとっても幸運な日々となることを祈りつつ、今月の農事録とさせていただきます。
ということで、
それではまた来月に。(^_^)/~
追伸: ウチの庭でヒメイワダレソウ(姫岩垂草)が花を咲かせました。
ヒメイワダレソウの花
バックナンバー
● オレさまの安曇野 風雲 農事録 #40 - #1
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