Mt. Asama Dairy Farmer's Diary 03 Early Spring
●酪農家族の原田さんちの牛舎は浅間山の南斜面に広がる小諸市にあります。大規模ではありませんが見晴らしのよい牛舎で、そこでは年間30頭〜50頭ほどの牛たちが穏やかに過ごしています。酪農家歴37年の原田紀男さんと酪農家歴14年目の貴信さんの、父と息子の2世代の酪農家に伝えていただいています。
春の雪は重たくて雪掻きが大変です。
知り合いの所では
古いビニールハウスが潰れた!
とか聞きました。
(**;;
先日の雪は、
畑に入る事が出来る位に乾いてきたので、と
畑の作業の予定を考えていた私には
とても痛い雪となってしまいました。
朝夕は寒い毎日ですが
それでも、
日中の暖かさの中で仕事をしていると
季節も春に向かっている事を実感する毎日です。
先月は牛舎の床のマットの張り替えの話をしましたが
今月は餌槽の話をしたいと思います。
餌槽とは牛の餌を入れる場所、
私たち人間で言うと
ご飯を頂くときに使うお茶碗になります。
お茶碗やお箸は食事ごとに
洗って綺麗にして使いますよね。
牛の餌を入れる飼槽も毎日、掃除をしています。
牛の食べ残し等はだいたいは
唾液や飲み水のこぼれたものなどが
かかったりしていることが多く
その状態で時間がたつと
質の良くない状態になってしまします。
まあ、牛にとって
美味しくない状態の餌って事だったり
これから夏になってきて気温も暑かったりすると
残っていた餌が唾液と混ざって醗酵して
悪くなってしまったりするので
給与する餌は出来るだけ質の良い物を!
と言う訳になります。
で・・・(^^;
牛も一生懸命に飼槽の床を舌で舐めるので
飼槽の底もガタガタの状態
になってしまっていたので、
速乾性の粉末状のセメントタイプの補修材を使って
補修をしました。
補修をしたことで
ガタガタだった飼槽の底も
綺麗な平らな状態になりました。
ガタガタの時は
隙間に餌のくずなどがくっついたりと
掃除も大変だったのですが
補修後は掃除も楽に行えるようになりました。
牛さんも飼槽が綺麗になって
喜んでくれていると良いなって思いつつ
飼槽の補修作業もひと段落です。
冬の間は結構このような
補修作業などがあったりするのですが
寒い時期なので暖まりながら
少しづつ作業をしています。
もうすぐ桜の便りが
南からやってくる季節になりますね。
冬と春の同居した季節も
少しづつ春の割合が多くなって
いつの間にか防寒着が
いらなくなっていくんですよね。
体調管理も気を付けないといけない季節ですが
植物のエネルギー(生命力)を
たくさん感じられる季節ですね。
o( ^ o ^ )o
沢山の身近な春を満喫したいと思いつつ
春が待ち遠しい今日この頃です。
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