岩垂さんの農事録
[岩垂さんの農事録]

オレさまの安曇野 風雲 農事録 連載第37回

連載※長野県安曇野市三郷(みさと)地区で、農家家業をついでリンゴを作りはじめて8年目となる岩垂和明さん(43歳)が、幾多の押し寄せる誘惑や困難を乗り越えて時として風雲急を告げる月々の農事を綴ります。





パチン、パチン、パチンパチン、
ザーザーザーザー、パチン・・・

今、安曇野のりんご畑では、

雪の残る畑の中、せん定鋏やノコギリで、
りんごの枝を切る音が響いています。

いつもより静かなこの季節、
結構離れた場所で
せん定しているはずのその音が、
案外遠くまで聞こえてくるものなのです。

冬の畑は寒いですが、
空気が澄んでいて気持ちが良いですよ。

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随分と日も長くなってきました。

まだまだ寒い日が多いけれど、
確実に春は近付いているのでしょう。





て、
親父と一緒にやっている自分の家のせん定作業は、もう7割程度終了しました。

で、
2月の中旬より自分の家のせん定は親父に任せ、オレは仲間と共に共同せん定へと出張しております。
これは十数人の仲間とともに、高齢化や兼業化のために自分たちでせん定ができない農家のせん定を請け負ってやっていくものです。
言わば「せん定のバイト」ですね。

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自分の家のせん定なら、朝もゆっくりできるし寒ければ止めて帰ることもできますが、請負となるとそうはいきません。
朝8時から夕方5時までキッチリ仕事させてもらいます。

結構、、、ハードな仕事なんです。^^;

ところで、
話は少し前に戻り1月下旬のこと。

先月の農事録にも少しだけ書きましたが、4泊5日で福島県と長野県北部の栄村を巡る旅に出かけてきました。
車で福島県を太平洋側から新潟へ横断し、長野県北部の栄村を通って帰るルート。
自分も楽しみながら少しでも被災地に協力できれば、そんな思いもありました。

そんな旅の話を少しだけ・・・

福島では、、、

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浜通りに残る津波の爪痕

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いわき市の農家で直売のイチゴを購入!

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津波に被災しつつも復活した水族館
(避難していた鴨川シーワールドで生まれたアザラシくん)


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裏磐梯猫魔スキー場を滑る


して、雪深い栄村では、、、

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復興を盛り上げるために、
カマクラや雪だるまを作るボランティア!


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ペンギンも

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思いを込めて復興祈願雪だるま!

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豪雪地帯の栄村では1日で車が埋まるスゴイ雪


いやぁ、 福島、良いとこでしたね。
栄村も楽しかった。
たくさんの楽しい人たちと出会うことができ、元気をもらって帰ってきました。
みなさんもぜひ行ってみてください。

旅の詳細については個人ブログの方にも掲載していますのでよろしければどうぞ。


年も2ヶ月が過ぎ、もうすぐ昨年のあの震災から1年を迎えようとしています。 この時期にもう一度、「いったい今自分たちに何ができるのだろうか」を問い直してみようか。
そんなことを考えている今日この頃。

まだまだ寒い日が続きますが、日一日と春は近付いてきています。

眠っていたりんごの木も、少しづつ目覚め始めることでしょう。

みなさまも風邪などひかぬよう気をつけて、
春を待とうじゃありませんか。

ということで、今月はこの辺で。

Bye for now ! (^_^)/~



バックナンバー

● オレさまの安曇野 風雲 農事録 #34 - #1


あわせて読みたい

● I'm a farmer!(岩垂和明さんの個人ブログ)

この記事を書いた人

長野県安曇野市三郷(みさと)地区で、農家家業をついでリンゴを作りはじめて8年目となる岩垂和明さん(44歳)が、幾多の押し寄せる誘惑や困難を乗り越えて時として風雲急を告げる月々の農事を綴ります。

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