Mt. Asama Dairy Farmer's Diary 06 Early Summer
●酪農家族の原田さんちの牛舎は浅間山の南斜面に広がる小諸市にあります。大規模ではありませんが見晴らしのよい牛舎で、そこでは年間30頭〜50頭ほどの牛たちが穏やかに過ごしています。酪農家歴37年の原田紀男さんと酪農家歴13年目の貴信さんの、父と息子の2世代の酪農家に伝えていただいています。
梅雨の季節ですね。
梅雨の季節はジメジメムシムシして嫌です。
食品の日持ちは傷みやすくなるし
ちょっと日にちを置いたパンなどは
カビも心配になったり
洗濯物も乾かなくて困ってしまったり
ですが草花は元気いっぱいの季節なんだと感じます。
雑草は良く伸びる伸びる。
草刈が嫌になってしまいますね。
アジサイなどのこの時期の花は綺麗ですよね。
水玉が花の色を普段以上に
鮮やかに見せているようにも感じます。
ユキノシタという花。
これもこの時期の花なのですが
これが可愛い花なんですよ〜。
見ていてもなんともいい難い可愛さがあります。
なにか生き物のようでもあり
小人のようでもあり
妖精のようでもあり
不思議な感じと嬉しくなるようなひとときが
この花にはあるようでたまりません。
(^_^)
わが家ではただ今
牧草の収穫に大忙し・・・
だったのですが(**;
働き者のトラクターが
ストライキ!
起こしました。
前輪のタイヤがパンクしてしまい
身動きが取れず立ち往生の状態に。
修理業者さんに修理の依頼はしたので
後は修理してもらうのを待つしかない訳です。
猫の手も借りたいくらい
忙しい時に限って
壊れると・・・
修理もなかなかやって来ないのですよ。
(**;マイッタ
牧草の収穫はまず
牧草をモアーと呼ばれる機械で刈り倒します。
次にテッターと呼ばれる機械で牧草を反転させて
太陽の光をよく浴びせ乾かします。
適度に乾いた牧草を
今度はレーキという機械で集走します。
そしてロールベーラーという機械で
牧草の大きなロールを作ります。
この大きな牧草を
ラッピングマシーンでラッピング。
そして円筒形の大きな牧草の固まりが
出来あがるというわけです。
だいたい、
牧草の刈り取りに半日、
牧草の天日乾燥に約二日、
ロール作業とラッピングに一日かかるわけですが、
この間、雨は敵になります。
乾燥途中の牧草への雨は牧草の栄養を奪います。
また、乾燥状態も悪くなるので品質の低下にも繋がります。
天気予報と睨めっこの作業です。
この作業の最中のトラクターのトラブル
作業中断は四日間になりました。
あまりあって欲しい事では無いですが
日々の作業の中でこの様なトラブルもあります。
機械も人間と同じ様に
定期的にメンテナンスしなければ
いけないですよね
無理をし続ければ何処かで出てくるものですし
気をつけなければいけません。
これから来月の中ごろまで梅雨の季節です。
その先には暑い夏・・・いやだぁ
(++; 暑いの苦手
寒いのは防寒すればいいけど暑いのは・・・
まあ、人それぞれ
得手不得手もあるので
暑いの大好きという方もおりますし
水分補給と熱中症にだけは
気をつけて過ごしたいと思います。
みなさんも暑い夏
(冷夏にならなければ・・・)
元気に過ごしましょう。
最後に・・・
宮崎県で発生して
今だに収束の気配の見えない口蹄疫。
同じ畜産関係者として、
早く収まって欲しいとしか
言いようの無い気持ちです。
感染は空気感染で広がります。
目に見えないだけに
徹底した消毒による予防対策しかできません。
そして感染力の強い口蹄疫ウィルス。
感染してしまえば、
治療法が確立していないために
治療してやる事ができないのです。
新たな感染の予防のためには
感染した牛や豚を
殺処分という形での対処が
求められている・・・
生活基盤を失ったも同然の状態ですよ。
政府の支援策が
手厚い対策になるよう期待をしています。
被災された宮崎県の畜産農家の方々には
心よりお見舞い申しあげます。
頑張って頂きたいと・・・。
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