生産者にとっては夢の機械
最新鋭のアスパラガス選別機が大活躍
こちらが、最新設備を備えたアスパラガス選別機です。どーん!
アスパラ選別機の全体像は大きすぎて撮影できず・・・。写真上が前方、下が後方となります。
次は、行程を見てみましょう。
(1) 農家からコンテナで集められたアスパラガスは、手作業で1本ずつ並べられてこの選別機を通します。
(2) 一定の長さ(25cm)に切りそろえます。
(3) LEDライトの搭載されたデジタルカメラで、サイズ(面積)や穂先の曲がりなどを自動で判別してA1からA2の2等級を、それぞれ3L~Sまで6階級に選別、全部で12段階のランクに分けます。
←カメラの内部。LEDライトがレーンを照らします
(4) 各等級のレーンに運ばれたアスパラガスは、一定量集まると100gごとテープで束ねられレーンから出てきます。
この機械では、なんと長さを切りそろえるところから束にするまで、すべて自動で行います。パソコン制御されており、束にして出荷、または束にせずにバラで出荷する数量を入力しておけば、自動で各数量がレーンに運ばれます。レーンから出てきた束は、人の手で箱詰めされます。
小分けに販売されていて私たち消費者としては購入しやすいアスパラガスですが、等級ごと分けて束にするという作業は、農家にとっては大変な夜なべ仕事でした。昼間は畑の管理や収穫作業で畑に出ているため、夜などに時間を見つけて行わなければならず、規格に合わせて出荷するまでが大変な作業だったのです。この選別機が導入されたことで、農家は収穫したアスパラガスをコンテナのまま出荷できるようになりました。農家の出荷作業が減ったことで、栽培面積の拡大も可能になります。