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「シャインマスカット」で満点!農の自由を謳歌する男前

男前百科

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ひたむきに頑張る人は、理屈抜きに男前!
信州の農業を担う次世代のリーダーとして歩み始めた若者たちのライフスタイルとは!?
志を持って農業に情熱を注ぐ、『若手男前農家』のオンとオフのありのままの姿をシリーズでご紹介します。

男前百科 SEASON2 vol.2
須坂市 荒井明人さん

"農業は自由なんです。
自然相手に手間をかけた分だけ成果(結果)の出るところも大きな魅力。
旬の一番おいしい時期に、季節を楽しみながら、
たくさんの方に須坂のくだものを味わってもらいたい。"

 

私達「長野県のおいしい食べ方」編集部のモットーにドストライクな若きイケメンがいると聞きつけ、やってきたのは、長野県北部の「北信濃くだもの街道」。須坂市から小布施町、中野市へと、まっすぐ伸びた街道沿いに幾つもの観光農園が続く美しい農村地帯を訪れました。

 

明るく美しいぶどう畑へ

須坂市街をのぞむ荒井農園のぶどう畑
 

新井さんのぶどう畑は、須坂市内を見渡すごくごく緩やかな斜面にあります。顔ほどもある大きな葉の下に入ると、木漏れ日の中、袋かけされた房が傘をまとい、美しい列をなして実っています。

※袋や傘をかけることで、病害虫や鳥、風雨や強すぎる直射日光を防ぐ効果がある。

7月下旬のナガノパープル

7月下旬のシャインマスカット

しばし見惚れる編集部員に、白タオルを頭にまいた荒井さんが「袋外してみましょうか」と、これまた白い歯を輝かせ極上スマイルでご登場。色付く前のナガノパープルとまだ小粒なシャインマスカットを見せていただきました。あとひと月もすれば、宝石のように輝く房が鈴なりに☆ 楽しみですね。

テープナーで結束作業
 

続いて、荒井さんが赤い道具を使って枝に何やら巻き付けています。「あぁこれ、テープナーっていいます。果実に栄養分や必要な光が届くように、余分な葉や枝を取り除いたり、まとめたりしてます」。棚面の明るさも大切で、混みあっている新梢などを摘み取っていくこの作業。品種によって比較的日当たりを良くするものや、直接光を当て過ぎないないほうが良いものなどがあるため、圃場の状態を見ながら、きめ細やかな管理が重要だとか。7・8月の日照が品質に大きく影響するため、この日も新梢管理に余念がありません。


 

「自然の中でのものづくりが好きなんです」

20150826otkme13.jpg「時間も手間もかかるけれど、手をかけた分だけぶどうも応えてくれる。結果となって現れる。だから作業は苦にならない」と笑いながらも、「自然の中でのものづくりが好きなんです」ときっぱり。
その言葉を裏付けるように、昨年JAの選果場で荒井さんの「シャインマスカット」が、検査員から「満点」評価を得たのです。粒の色や大きさに重さ、もちろん食味などなど、熟練の検査員のお墨付き!! 「やっぱり嬉しかったですね~。自信・・・ですか??? ありましたっ(笑)」との荒井さんに、「今年は?」と問うと、「季節が早くなり、さくらんぼの時期と作業が重なって忙しかったんですが、暑さも味方して順調ですよ」。気象など自然相手の苦労や困難もありますが、それを越えて余りある覚悟としなやかな強さがにじみます。

棚面も明るく、美しいぶどう棚

新品種も面白いと極大粒の「バイオレットキング」(紅系)や「雄宝」(緑黄系)など、まだまだあまり知られていない若木も育て始めた荒井さんは、若手生産者との講習会にも意欲的。「若い女性の技術員さんもいますよ。本当によく勉強されていて、皆さんの頑張っている姿も励みになる」と、青年部員や営農技術員との交流も欠かせないことを教えてくれました。

大粒で優雅。産地で出会う極上の一粒

「すこうぶどう祭り 2014」の様子

シャインマスカット

ナガノパープル

写真提供 JA須高

もともと須坂市は、千曲川沿いの扇状地という肥沃な土壌・水はけのよい砂地であり、色味・甘味がのるために必要な朝晩の寒暖差があり、年間降雨量が800~900mm程度の少雨地域(雨が多いと薄皮が割れてしまう)でもある、ぶどう栽培に適した気候風土。ここは、日本を代表するぶどう産地なんです。同じく雨が少ないことで映画の都となった米国ハリウッドになぞらえ、2014年からJA須高では「FRUIT HOLLYWOOD(フルーツハリウッド)JA須高」構想をスタート。インパクトのある統一したパッケージデザインで全国に発信しています。また2015年9月20日(日)には「すこうぶどう祭り2015」が開催されます。荒井さんちのぶどうも味わえますので、どうぞお楽しみに♪ もちろん荒井農園直売所では、ぶどう狩りも行っています。
大粒で優雅なフォルムはまるで芸術作品!!それを惜しげもなく、一粒丸ごとほうばる幸せをかみしめてみませんか? パリッとした薄皮から果肉・果汁が溢れ出し、次から次へと手が止まらなくなること請け合いですよ。

 

*1 ナガノパープル:「巨峰」と「リザマート」を親に、長野県果樹試験場で育成された長野県オリジナル品種の黒系大粒ぶどう。糖度(18〜21度)が高く、種がなく皮まで丸ごと食べられる。市場に出てまだ10年程だが、その美味しさと食べやすさで大人気。大きなものは一房900gにも。荒井さん曰く、「凍らせてシャリシャリ感を楽しむのもオススメ!」。

*2 シャインマスカット:「安芸津21号」と「白南」を親に育成された品種で、こちらも種がなく皮ごと食べられる黄緑系大粒ぶどう。粒は楕円形。糖度は20度と高く、酸味が少ない特徴に加え、マスカットの芳醇な香りと味わいにファンも多い。

PROFILE

旬が一番! 旬の時期に、季節を楽しみながら美味しく食べていただけるとうれしいです。

男前百科

氏  名 荒井 明人(あらい・あきと)さん
年  齢 27歳
血液型 B型
経  歴 長野県須坂市出身・在住。須坂園芸高校を卒業後、長野県果樹試験場で1年間、果樹栽培を学ぶ。「社会経験」のため様々なアルバイトを経験した後、24歳で家業を継ぐべく就農。現在に至る。
生産内容 ぶどう(ナガノパープル、シャインマスカットなど)約1ha、りんご約1ha、さくらんぼ約30a
趣味・特技 ・ベースを弾くこと(中学時代に友人の影響を受けて始めたベース。高校でバンドを組み、文化祭では友人と作ったオリジナル楽曲も披露)
・家でまったりDVDを見ること(好きな作品『スタンド・バイ・ミー(Stand by Me)』)
好きな食べ物 サンドイッチ「ポテトサラダ最高!」

荒井農園直売所

20150826otkme14.jpg
  • 長野県須坂市日滝本郷町3133-6
  • TEL 026-248-7744(季節限定)
  • ぶどう狩りは9月から。詳細はお問い合わせください
1440514800000

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