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直売所レポート!ファーマーズガーデンやまがた

農と食をつなぐ直売所の旬を徹底取材!

農と食をつなぐ直売所の旬を徹底取材!

新鮮・安価・安心に加え、
ご当地ならではの「+α」があるのが直売所の魅力。
農業とおいしいものを愛する編集部が信州の東西南北をかけめぐり、
知る人ぞ知る穴場商品から噂の仕掛人まで、
信州の直売所の魅力をあますところなくお伝えします!

【直売所レポート! No.03】
ファーマーズガーデンやまがた(山形村)

「あー、暑い...」
そんな季節だからこそ、これを食べて、元気を回復してほしい!
そう、夏は、やっぱりスイカですよね!
県中部の松本市から車で約20分のところに、ナガイモや野菜、果樹などの農業王国・山形村があります。直売所レポート第3弾は、松本市街地から比較的近い、山形村の直売所「ファーマーズガーデンやまがた」を訪ねてきました。村特産のおいしいスイカの秘密にせまります!

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豊かな自然と肥沃な大地が育んだ
とれたて新鮮な野菜や果物、続々登場!

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訪ねたのは、JA松本ハイランドが運営する「ファーマーズガーデンやまがた」。春には山菜、夏から秋には野菜や果物、秋冬にはナガイモなど、四季折々に主力品目が登場します。

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今の時期の目玉商品と言えば、スイカ! 2014年7月8日(火)から露地スイカの販売も開始しました。土日限定で生産者が対面販売を行い、なんと試食も行っています。スイカのおいしさをしっかり確かめて、生産者の方と顔を合わせて購入できるのは安心で嬉しいですね。では、さっそく生産現場へ潜入!

立派なスイカがゴロッ、ゴロッ♪

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山形村は標高600〜800mの高原のふもとに位置し、 日照量が多く、昼夜の気温差が大きいため、糖度が高く独特のシャリ感があるスイカが育ちます。直売所のすぐ横にある、スイカ作り30年以上のベテラン、中谷政則さん(68)の畑では、120mもある畝が幾列にも連なり、品種ごとに整然とスイカが植えられていました。

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翌日に圃場検査を控えたこの日は、太陽の光をたっぷり浴びて、大きく育ったスイカがごろごろっと並んでいました。圃場検査とは、JA松本ハイランドのすいか部会の役員が、一つひとつ圃場を回ってスイカの糖度や食べた時のシャリ感などを検査することです。部会の圃場検査をクリアし、さらに共選所で糖度や形などの検査が実施され、それらをクリアしたスイカだけに専用のシールを貼ることが許されます。これが、おいしいスイカの目印です。もちろん、直売所「ファーマーズガーデンやまがた」でも、このスイカを購入することができます。

スイカの出来栄えが元気のもと
おいしいスイカも元気のもと

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 座布団を敷いたスイカ

重量も大きさもある立派なスイカになるまでには、たくさんの苦労があります。実を付けるためには受粉作業が必要ですが。綿棒で一つひとつ手作業でおしべの花粉をめしべに受粉させます。その後、ツルを引っ張って伸ばす作業を3回行い、株の根元の葉にも日光を当てます。メロンはツルの先端の葉が重要だそうですが、スイカは株の根元の葉が重要だそうです。植物によって違いがあるんですね! そして、放っておけば実が育つなんて考えたら大間違い。まだまだおいしいスイカになるためには手間がかかるんです。スイカ自体の重さで底の部分が傷んだり、地熱が入らないようにするため、スイカ1つひとつの下に座布団を敷きます。また、全体に日光が当たるように、玉まわしを行います。

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 雹で表面にキズがついたスイカ

こんなに手間をかけて育てたスイカですが、農業は天候に左右されます。中谷さんの畑も雹の通り道となってしまい、一部のスイカは、表面にキズがついてしまいました。味は他のスイカと何ら変わらないそうですが、商品価値としては大きく下がってしまうのが現実です。
苦労はありますが、ずっしりと重量感のあるスイカを収穫したときには、嬉しくて疲れも吹き飛ぶそうです。私たちがスイカを食べて元気回復できるのも、このような生産者の想いが伝わるからなのでしょうか。

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スイカを収穫する中谷政則さん

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 小玉スイカ

近年は、家庭用冷蔵庫に入りやすい小玉スイカも人気があるそうです。枕のような形をした「ベニマクラ」や、「バクダン」という名の通り真っ黒で大きなスイカなど、いろいろな種類を生産しています。中谷さんは、シャリシャリ感が強い「ベニマクラ」がお気に入りだそうです。味わいや歯ごたえの違いを楽しみながら、お気に入りの品種を見つけてみませんか?

旨いスイカを選ぶ3つのポイント

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 おしりの締まったスイカは、
 実も締まっていておいしい

最後に、おいしいスイカの見極め方を教えていただきました!

(1) 叩いて高音のするものを選ぶ。
実が詰まっていると、音が反響して高い音に。内部に亀裂などが入って隙間があると、低音になります。

(2) ツルの切り口が白いものを選ぶ。
とりたては白く、日が経つにつれて黒く変色します。

(3) 実のおしりが締まったものを選ぶ。

以上、生産者直伝のスイカを選ぶコツでした。参考にしてください。

ファーマーズガーデンやまがた

  • 長野県東筑摩郡山形村1579-1
  • TEL&FAX 0263-98-5231
  • 営業 (夏期)8:00〜17:30(冬期)8:00〜17:00
  • 定休 年末年始及び祭日以外の月曜日 ※電話でご確認ください。
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