三井さんの農事録
[三井さんの農事録]

念願の「麗玉」出荷と、農家の未来を一緒に担う存在のこと。

信州の秋の味覚は青天井!

さあ、今月もLet’s トライ!

mitui01-20221012いよいよ新米が食べられる季節です

ついに、あの「麗玉」を出荷できました!

苗木を植えて、かれこれ5年。ついに今年、あの「麗玉(れいぎょく)」を出荷することができましたー!

ちょっと説明させていただくと、長野県で開発されたプラムの品種「シナノパール」の中でも、200グラム以上の大玉で、糖度18%以上の実を厳選したものが「麗玉」というブランドで販売されます。

mitui02-20221012麗玉はパッケージも豪華です!

昨年は初めて「シナノパール」を収穫をすることができましたが、残念ながら「麗玉」に該当する実は育てられず、この1年はそれをバネにいろいろ試行錯誤をしてきました。

中野市のベテラン農家の先輩方も苦戦するくらい栽培にはコツが必要で、思っていたように大きくなってくれません。

そこに面白さもあるんですが、何より、今までのプラムの概念を超えるその味が、栽培するうえでの醍醐味です。

舌ざわりは滑らかな桃のようで、皮をむいて食べると、ものすごい甘みを口いっぱいに感じていただけると思います。

mitui03-20221012濃厚な甘さの「シナノパール」&「麗玉」、ぜひ食べてみてください

まだまだ生産数が少ないため、見かける機会が少ないかもしれませんが、もし、お店などで見かけた際は、ぜひ食べてみてください。

ものすごいPR感が出てしまいましたが(笑)。

りんごの収穫がはじまりました!


さて、みなさん。秋の味覚は堪能していますか?

三井農園でも、いよいよりんごの収穫がはじまろうとしています。トップバッターの「秋映」は色が濃くなりはじめ、もう少し冷え込んでくると、蜜が入ってきます。

mitui04-20221012「秋映」が色づきはじめました

そんなりんごの作業に、今年は農業研修生を受け入れて、一緒に最後の仕上げをしています。

mitui05-20221012りんごの葉摘み作業をしてもらいました

普段、彼らは全国のJAグループで、獣医師をしたり、証券の取り扱いや人事業務に従事しています。

今回の研修がなければ、三井農園のような中山間地域の家族経営の小さな農家とはまったく接点がありません。

僕は仕事をするうえでJAはすごく大切な地元のパートナーではあるんですが、ここ数年、若手職員の少なさを感じるときがあります。

mitui06-20221012シャインマスカットのパック詰めも一緒に!

今回、彼らを見ていて、今後、自分たちだけでできないことは、一緒に取り組んでくれる彼らのような存在が貴重になっていくのかなと感じました。

僕たちが描く日本農業の未来を、ぜひ期待していてください!

mitui07-20221012シナノパールがずらり!

この記事を書いた人

三井透さん

県内果樹産地の一つである中野市で、プラム、りんご、桃を育てる果樹農家の3代目になる三井透さん。以前はアパレルの企画、製造を行っていましたが「食や農業で多くの人に携わりたい」と就農し、果樹栽培の傍ら野菜などにも挑戦中!「食べる人が四季や自然を感じられるものを作る」をモットーに、日々の暮らしを綴ります。

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