太田さんの農事録
[太田さんの農事録]

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第8回

 

夏真っ只中の8月!
いつから日本の夏はこんなに暑くなったのでしょう?
ある地域では41度を記録しましたが
41度なんて、体温なら死んでしまいそうですよね。
でも、夏は好きなので暑くても我慢できます。
思いっきり汗をかいた後のビールは最高ですからね♪

そんな8月と言えばお盆ですが
我が家は春に祖父が他界したので新盆でした。
盆花と言えば菊ですが、我が農園で菊は栽培しておらず、
それ以外のたくさんの盆花を栽培しています。
以前から出荷が始まっているソリダコタラ、ワレモコウ、ヒペリカム、そして、オミナエシ。

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オミナエシ

花の香りに季節を感じます。

のオミナエシは母校の小学校で校歌の歌詞にも出ている花で
昔からこの地域では夏の定番の花です。
黄色い細かな花が咲きますが、ちょっと独特な香りがします。
私はこの香りを嗅ぐと「お盆だな〜」と感じますが
この香りが苦手な人もいます。

そしてお盆が終わる頃に出荷が始まるシンホリカルポス。
白く丸い実がたくさん付いています。
初めて見る人はヒペリカムと同様に「食べられそう」と言いますが
食べれませんし美味しくありません。

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シンホリカルポス

花火に野球にBBQ......
お盆はイベントで大忙し


んな盆花がたくさん出る中、北信州みゆき青年部では、毎年8月12日に盆花を売る「軽トラ市」を行っています。
軽トラに盆花や野菜や果物を積んで、そのまま軽トラの荷台に特産物を並べて販売するものです。

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朝6時にオープンですが、朝早くから大勢の方が来てくださいます。
この日は1日中盆花を売り、約800束を完売しました。

毎年、軽トラ市の盆花売りが終わった後は、地元の小学校のグランドに各集落の人が大勢集まり、大BBQ大会が始まり、暗くなると花火大会が行われます。
そして15日には各地域対抗の盆野球&ソフトボール大会が行われます。
その間に墓参りに行ったり、同級会があったり、別の花火大会や夏祭りがあったりと、お盆は毎年ヘトヘトになります。

実は、あの夏フェスの立ち上げ人なんです。

ろいろ行事が盛り沢山の8月ですが、個人的に一番力を入れるのが8月24日、25日に行った「飯山さわごさ」です。
これは地元の戸狩温泉スキー場を会場にして行う夏フェスイベントですが、実は6年前に私達が立ち上げたイベントなのです。
私は7年前にUターンで地元に帰り就農したのですが、17年ぶりに帰ってきて思った事は、「地元に若者が少なく元気が無い! このままだとこの地域がダメになってしまう!」と思い、仲間に声をかけて同じ考えを持った同志で立ち上げたイベントです。
「さわごさ」とはこの地域の方言で「一緒にもっと騒ごうよ!」と言う意味です。 立ち上げの第1回目は私が副実行委員長兼、広報担当を務め、初の試みのため手探り状態で、全て自分達の手作りイベントだったのですが、予想以上の来場者で大成功でした。
終わった後は達成感と感動でスタッフ全員泣いてしまいました。

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この「さわごさ」は1回で終わらせてしまうのではなく、若い世代に引き継いで長く継続する事が大事だ! と、若いスタッフに引き継いでいき、実行委員長も今回で3代目となりました。そんな「飯山さわごさ」も来場者の要望で1日だけのイベントから2日間のイベントになり、名前も知れ渡り、年々来場者も増えて県外からも大勢来場者が来てくれるフェスになりました。

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新しい風を受け入れて
どんどん盛り上げよう!


きくなると問題も多くなって、イベント費用、駐車場やキャンプのスペース、スタッフの人足などなど苦労は絶えません。
今回の第6回目は新しい実行委員長の元、新しいシステムやイベントなど盛り込みました。年々改善されて良くなっていくものの、逆に新たな問題などもありました。
特に前日23日は朝から大雨。会場が水浸しの中で徹夜でテント設営など行い、なんとか準備できましたが、天気予報では24日も雨・・・。
どうなる事かと心配しましたが、当日は朝から晴れ!! しかも2日間晴れました。 4月に交流した宮城のJA石巻青年部もわざわざ来てもらい、大きなホタテ貝を販売し、2日間会場を盛り上げてくれました。

 

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ごきげんの太田さん(編集部撮影)

そんな感じで「第6回 飯山さわごさ2013」も大成功でした!
ご来場していただいたお客さん、美味しい物など販売していただいた出店者の皆さん、会場を盛り上げてイイ音楽を聞かせていただいたアーティストの皆さん、このイベントに快く協力していただいた協賛者の皆さん、他、イベントに携わっていただいた関係者の皆さん、本当にありがとうございました!
そして、さわごさ2013スタッフ、本当にお疲れ様でした!!
皆、最高です!!!!

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この記事を書いた人

太田和明さん

北信州の飯山市で花き農家を営む太田和明さんは、2006年に39歳で脱サラし、故郷で就農しました。父・雄三さんと共に何種類もの花を栽培するかたわら、地域活動やJAの青年部活動にも積極的に関わり、農業と地域を盛り上げています。美しい花を咲かせるための奮闘と、日々の暮らしを綴った農事録をお楽しみください。

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