太田さんの農事録
[太田さんの農事録]

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第7回


梅雨が明けたとたんに猛暑になり、そうかと思うと梅雨戻りみたいになったりと相変わらず読めない天候に悪戦苦闘していますが、高校野球の長野県代表が決まったり、子供たちが夏休みに入り毎朝ラジオ体操に行ったり、各地で夏祭りが行われたり・・・そう、今は夏真っ只中なのです。
そんな中、我が家の花もいよいよ最盛期を向かえ、いろんな種類の花を出荷しています。
まず、紅色のボンボンが特徴の「ワレモコウ」ですが、この時期に出荷できるのは早稲のものになり、今後は盆花用、秋彼岸用と出し続きます。


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「ワレモコウ」
して光沢のある実がキャンディーのように美味しそうな「ヒペリカム」です。
このヒペリカムはここ長野県飯山市が日本で一番の生産量になります。
ヒペリカムは種類がたくさんあり、我が家では4種類栽培しています。
その中で一番早く出荷するのが鮮やかな赤い実が綺麗な「ヒペリカム マジカルパッション」です。

 

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「ヒペリカム マジカルパッション」

一番早く出荷できるぶん丈が短いのですが今年はいつも以上に短くなってしまいました。
ヒペリカム生産者で構成されている研究会でも丈が短くなってしまった人が多く、春先の霜が原因ではないかと言われています。


そしてほぼ同時期に「ヒペリカム ピンキーフレアー」が出荷時期を向かえます。
これも赤い実なのですが、「ヒペリカム マジカルパッション」より少し実が大きく、色も薄い赤色です。同時期に同じような色の品種が出ると間違えてしまいそうになります。

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「ヒペリカム ピンキーフレアー」

さらに同じ赤い実の「ヒペリカム マジカルレッド」の出荷が続きます。 このマジカルレッドは全部切って出荷するのではなく、半分残しながら切って出荷します。残りは秋にまた二番花を出荷するようにします。

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「ヒペリカム マジカルレッド」

そして我が家で栽培しているヒペリカムで唯一赤い実ではなく、黄色い実の「ヒペリカム マジカルゴールド」も出荷のタイミングです。
レモン色の実が爽やかで他のヒペリカムとは一味違う楽しみ方ができます。

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「ヒペリカム マジカルゴールド」


には「ソリダコ タラ」も出荷できるタイミングのものもありました。
この花は春にも出荷できますが、半分は春の出荷前の時点で刈り取ってタイミングを遅れさせます。この時期出荷できるソリダコは春に刈り取ったものです。

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「ソリダコ タラ」

そして別のソリダコの畑でも出荷タイミングを調整するために一度全部刈り取った場所があります。 その畑には電気照明設備を設置して夜中に電照し発育を調整します。

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この時期は他のソリダコ生産者も夜中に電照しているので、普段は真っ暗な畑がお祭りのように明るくなっている部分が多く見られます。

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この記事を書いた人

太田和明さん

北信州の飯山市で花き農家を営む太田和明さんは、2006年に39歳で脱サラし、故郷で就農しました。父・雄三さんと共に何種類もの花を栽培するかたわら、地域活動やJAの青年部活動にも積極的に関わり、農業と地域を盛り上げています。美しい花を咲かせるための奮闘と、日々の暮らしを綴った農事録をお楽しみください。

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