太田さんの農事録
[太田さんの農事録]

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第3回


雪国にも春がきました。

すっかり雪も溶け始めて春の足音が聞こえる3月ですね。
3月と言えば忘れられない3.11東日本大震災。
そして身近で起きた3.12長野県北部地震。
2年前の当時は本当にビックリし、ショックでした。
その時、長野県北部地震の震源地となった栄村に隣接する飯山市西大滝地区で、不思議な現象が起きました。
道路脇のお地蔵様が栄村の方角に向きを変えたのです。
7体ある内1体は形が違い足元をコンクリートで固定されていますが、他の6体は地震の時にほぼ真横に栄村方面へ向きを変えたのです。

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「あの大地震で亡くなった人も無く、けが人もほとんど出なかったのはお地蔵様が向きを変えて地震を押さえてくれたおかげではないか」と言う事で、今では新たなパワースポットとして親しまれるようになりました。


「凍み渡り」と「ふきんぼ」

て、一般的に3月は春だと思いますが、ここ北信州の飯山地方は未だに雪景色の場所が多いです。
それでも雪溶けが昨年より早く我が家の庭先は土が見えてきました・・・と、思っていた矢先の3月21日の朝、また雪が降り真っ白に逆戻りしました。
今後もまだ雪が降る日がありそうです・・・(; ̄O ̄)

この雪溶け時期に雪国で楽しめるのが「凍み渡り」です。
凍み渡りとは昼間溶けかかった雪が、夜の寒さで凍結して翌朝に固くなった上を、ぬからず普通に歩いたりできる事を言います。
子供達はどこまでも続く雪原を走ったり、クロスカントリースキーでスケートする様に滑ったり、犬も乾いたアスファルトの上でなく好んで雪上散歩を楽しみます。

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大人が、解禁になった渓流釣りを楽しむ事が出来るのもこの時期です。
夏などは岩場や雑草で行きにくい釣りのポイント場にも、この時期は凍み渡りで雪上を楽々歩いて行けます。

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釣り好きな僕も早速行きましたが、ほんの数十分で5匹も釣れましたよ。(^_^;)
この時期の岩魚は身も締まり、塩焼きは最高に美味しいですね。

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畑でも、凍み渡りをした雪の上に炭を撒く作業をする人を見かける時期でもあります。
炭を撒くことで、黒くなった部分の雪が早く溶けて畑仕事が早くできるのです。
雪の多い場所ではユンボで雪を掘り起こして早く溶けるようにします。
雪を掘り起こした跡は大量の雪像のようになります。

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雪溶けの下から出て来る春の恵が「ふきのとう」ですよね。
僕の地域では「ふきんぼ」とも言います。

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僕はふきのとうが大好きで、雪溶けの畑で散歩しながら見つけては取ってきて 天ぷら、フキ味噌、刻んで味噌汁に入れるなどして食べます。
ふきのとうを食べると「やっと春が来たなぁ」と思います。

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スズランで飯山をアピール

が家では相変わらず温室ハウスの中でスズラン栽培が続いています。
そんな中、「3月14日のホワイトデーに花のプレゼントがいいですね」と、テレビ取材が来てスズラン栽培の様子を撮っていただきました。
そしてホワイトデーのニュースで放送されました。

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取材でインタビューも受け、そのシーンも放送されたのですが・・・
「自分の声はあんなに聞きづらいガラガラ声なんだ」と軽くショックを受けました(T_T)
でも、「テレビ見たよ!」「スズランいいね」と、いろんな方から言われ、少しでもスズランや飯山のPRが出来て良かったです。

この記事を書いた人

太田和明さん

北信州の飯山市で花き農家を営む太田和明さんは、2006年に39歳で脱サラし、故郷で就農しました。父・雄三さんと共に何種類もの花を栽培するかたわら、地域活動やJAの青年部活動にも積極的に関わり、農業と地域を盛り上げています。美しい花を咲かせるための奮闘と、日々の暮らしを綴った農事録をお楽しみください。

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