千葉県から信州へやってきて3年半、
夢のリンゴ園がついに誕生しました♪
リンゴ園っていってもですね、リンゴを専業でやってる方の1割程度かな?
ほんとにminiminiリンゴ園なんですが、
私にとってはとっても大きな1歩なんです。
今回はリンゴ園ができるまでをご紹介しましょう♪
『バックホー』という穴を掘る機械です。
『穴、掘るだけでしょ?』
そうなんです、そうなんですけど、この運転がまた難しいっ!
松本での修行時代に運転させてもらったことがあるのですが、
『どこ、掘ってんの?!』と師匠、呆れ顔でした・・・。
ご近所から借りた機械、ちんたらやってるわけにはいかないので、青レンジャーにお願いして、私はスコップ!
1メートル程掘ったところにトレリス(支柱)を立てていきます。
トレリス作業(左)と水平器
水平に立っているか水平器で確認しながら進めていきます。
トレリスを立てたら、ワイヤーを通し、
苗木を支えるための支柱を立てます。
次はお待ちかねの苗木の定植!
昨年接木をした苗木を掘り起こします。
これ、苗木の根っこの部分なのですが、緑の紐が縛ってあるの、わかりますか??
この苗木はマルバという台木にM9という台木が接いであって、その上にフジが接いであります。
台木は種類によって生産性や木の大きさが異なり、最近では、よりコンパクトな樹高で生産性を上げる研究が進められていて、M9という台木が多く使われています。
ですが、このM9がなかなか発根しにくかったり、土壌の条件によって生育が左右されてしまうため、発根力が強いマルバをつけて成長させてから、このマルバを切除する、という方法があって、そのために昨年の今頃、紐で縛って仮植えしました。
縛ることでM9の発根が促進されて、根っこ、出ました!
コンパクトな木に仕立てるために下のマルバ部分を切除して・・・
これを定植します。
そして、花芽がよりつきやすくするために枝を紐で下げたり
芽の上に小さな傷をつけたり、木に袋をかけたり・・・。
ってひとつひとつ書いててもきっと皆さん、ワケがわからないですよね(笑)。
えっとですね、美味しいリンゴが1年でも早く実るために
色々と手間をかけているわけです。
こっちの都合であれこれされて、リンゴも迷惑だよな〜・・・泣
なんてポツリと思ったりもしますが、
すまんが一緒に成長させておくれ。リンゴちゃん。
なんとか形になってホッとひと息。
来年にはもう少しトレリスを立てて、木を増やす予定です。
ウチは今回、とりあえず最低限の施設ですが、
他にも『防霜ファン』といって、巨大な扇風機のようなものをリンゴ園の上部に設置し、風を送って空気を回すことで、花の咲く時期に霜がきそうな時、蕾や花が霜に当たって枯れてしまうのを防ぐ装置や、雹が降ってきた時に被害を軽減するためのネットなど、各リンゴ園で自然被害に対する対策が色々ととられています。
台木の選択や植え方、仕立て方についても、私の場合は、
『女性の私でも、機械オンチの私でも、子育てがあっても、
いくつになっても手間と愛情をかけられるリンゴ園』
にしたいので、コンパクトに仕立てる台木を用いて定植しましたが、どんなリンゴ園にするのか、どんな仕立ての木にするのかは各農家次第♪
皆、美味しいリンゴを作るために工夫を重ねているんです。
小さな怪獣も無事、畑デビューを果たし、
すでにこんがり小麦肌。
早くも農家のせがれ〜ってカンジです(笑)。
こうやってスヤスヤしてくれる時に急いで作業して、
泣き出したらベビーカードライブ。
その繰り返し〜。
それでもこうやって子供を見ながら仕事ができるってことに
感謝しないといけませんね♪
怪獣がしっかり寝てくれる夜中に、
こっそりベッドを抜け出し、
か〜さんはよなべ〜をして・・・
来年に定植する苗木をせっせと接ぎ木!接ぎ木!接ぎ木!
リンゴばっかりやってられない野菜農家の唐沢家!
長いもは春掘りが掘り取り終了したばっかりですが、
早くも秋の収穫に向けて種いも切りや畑への肥料散布が始まります。
青ネギも第一弾を植えましたよ〜!
日に日に忙しくなってまいりましたが、
小さな怪獣の離乳食も今月から始めました♪
お米も自家製♪
モリモリ食べてスクスク大きくな〜れ♪