斎藤さんの農事録
[斎藤さんの農事録]

おいしいビールと農産物のある暮らし 第17回

ユーマの農事録

 

皆さんこんにちは!ユーマです。
秋分の日を過ぎた頃から空気が涼しくなり、季節が秋に移った感覚を確かに感じました。さらに10月に入り、朝夕の気温がぐっと寒くなってきました。茅野市では今週から最低気温が10℃を下回る日が続きます。山も色づき始め秋深まる今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

「諏訪の食」とビールのペアリング

ユーマの農事録

 

9月11日に東京都中央区で諏訪地域の歴史、文化に興味がある方々を対象にした、ビールと「諏訪の食」のペアリングを提案するイベントを開催しました。コロナ禍により、東京への出張は約10か月ぶりでした。お客様同士の間隔を空けるため席数を半分にしたり、検温、手の消毒・マウスウォッシュの励行など、新型コロナウイルス対策を万全にした上で開催しました。

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この時期はまだ東京は「Go To トラベル」の対象外だったため、地方の食に親しめると参加者の方々が喜んでくださいました。諏訪の食の品質の高さも評価して頂けて、イベントは盛況のなか無事に終えることができました。現在はイベントも一部オンラインに移行するという流れができておりますが、実際にお客様と同じ場所で同じ時間を共有することは、その場の雰囲気も含めて、オンラインには無い体験価値があるのだと改めて実感しました。

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「ビールと諏訪の食のペアリング」メニュー
【ビール】青:Aciila Saison 、オレンジ:Meta Wheat Ale、緑:Yai Yai Pale Ale
【食べ物】野沢菜餃子、セロリ(諏訪の名産)の塩漬け、茅野市のパン屋「カルパ」の天然酵母パン、信州味噌

 

和食に合うビールとは...

9月12日は群馬県高崎市にて、市内のビール醸造所「シンキチ醸造所」の堀澤社長とビール愛好家の方々が集まる、内々のイベントに参加してきました。堀澤社長はもともと和食の料理人でしたが、「日本酒やワインは産地ごとに選べるのに、ビールは大手ばかりで産地ごとでなかなか選べないのはどうしてだろう? 無いなら自分の料理に最適なビールを作ってしまおう」とビールの醸造を手掛け始めたという、ユニークな経歴を持つ方です。現在は高崎市内で日本料理店とビール醸造所を経営されています。

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シンキチ醸造所の堀澤社長(左)と

そんな堀澤社長とビール好きのお客様、皆でビールと料理の組み合わせの話、醸造の話、長野県と群馬県の話など、積もる話に花を咲かせました。たくさん話したなかで印象深かったのが「和食には、苦味があって切れ味があるビールより、果実味のような酸味のあるビールが合うね」というお話でした。今後のビール造りの参考になります。大変有意義な時間を過ごすことができました。このような時勢でも、コミュニケーションツールとしてのお酒の価値を非常に感じた一日でした。

 

新しい道で生きていく

9月は公私共に目まぐるしい動きがあったひと月でした。これはコロナの時代でも生き残っていく道を、それぞれの事業者や地域が模索して、実際に動き始めたからなのではないかなと個人的に考えています。僕も一事業者として、地域の一員として、これからの時代も生き残っていけるよう引き続き精進を重ねて参ります。

この記事を書いた人

齋藤由馬さん

国内外のクラフトビールを研究後、「誰もが楽しめるビールを造ろう」と八ヶ岳の麓でビール造りに励む齋藤由馬さん。
従来の農家の枠から飛び出し、ホップ栽培から醸造、販売までを手がけるブリューワーに転身。信州茅野からおいしいライフスタイルを提案します。

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