連載※長野県安曇野市三郷(みさと)地区で、農家家業をついでリンゴを作りはじめて8年目となる岩垂和明さん(43歳)が、幾多の押し寄せる誘惑や困難を乗り越えて時として風雲急を告げる月々の農事を綴ります。
いつも思うのだけれど、この辺の春は案外短いような気がします。
4月後半にようやく暖かく、春らしくなったかと思えば、ゴールデンウィークが過ぎると既に深緑の初夏のよそおい。
そういう意味だとゴールデンウィークの前あたりが一番春っぽいかもしれません。
この時期の作業というものは、特に決まったものは無く、ウチの場合、せん定枝を炭にしたり、
炭は冬の掘りコタツで使用
接木(つぎき)をしたり、
次年度以降に植える苗を作る
誘引をしたり、
強めに出た枝を下に引っ張って力を弱める
(枝は強すぎると実をつけにくいので)
りんごの木の下に藁を敷いたり、
雑草を抑制し夏場の乾燥を抑える
等々。
とにかく5月になって花が咲くと、途端に摘花(果)で忙しくなるので、それまでに済ませておきたい仕事はこの時期にやっておくというわけです。
暖かくなるごとに徐々にせわしくなってくる、そんな季節です。
そんなせわしくなり始めの4月15日、長野マラソンを走ってきました。
思い起こせば3年前、エントリーして練習していたにも関わらず接木中に指を怪我して、出場を断念したこともありました。(:_;)
そのとき(3年前)の農事録
念願のゼッケン
今回は、寒かったり忙しかったりで事前の練習不足は否めず、本格的に練習し始めたのは5、6週間前のこと。それでも直前の調整はまずまず順調に進み、そして、大会本番となりました。
参加者8,769人、スタート前はこんな感じ。
ん〜〜〜、スタートラインが見えん。
スタート順がかなり後方だったオレは、スタートラインにたどり着くまでに約5分。
それでもその後、大会の高揚感と沿道の応援に支えられて気持ちよく走れ、後半にバテて苦しんだものの、無事完走。
途中、高橋尚子さんと2回もハイタッチできたし、
記録も4時間を大幅に切れて大満足。(^◇^)
翌日の信濃毎日新聞にて
2214位
3時間47分00秒(グロスタイム)
約8年ぶり2回目のフルマラソン挑戦は大変良い想い出となりました。
4月が終わりゴールデンウィークに入ると、りんごの方もいよいよ本格的に忙しくなります。
そんな忙しい時期に向け、今年は良い充電ができました。
これで忙しい時期も、きっと力強く走り抜けることができるでしょう!?・・・たぶん。^^;
天気が変わりやすく、気温差の大きい日々が続いています。
みなさまもお体に気をつけて、よい5月をお迎えください。
ということで、今月はこの辺で。(^_^)/~
バックナンバー
● オレさまの安曇野 風雲 農事録 #38 - #1
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