岩垂さんの農事録
[岩垂さんの農事録]

オレさまの安曇野 風雲 農事録 連載第33回


コラっ!!<`ヘ´>


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りんご畑の中の農道にころがるりんごの芯


誰だ、りんごを食べたのは?


まぁ、これだけたくさん
りんごが生っていれば、


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「ひとつぐらい採って食べてもいいじゃん」
と思うかもしれないが、

りんごドロボウはイカンよ。


それより何より、、、

これ、「サンふじ」だぜ。


まだまだ収穫まで10日以上も早い。


これを食って、
「あぁ、ここんちのりんごの味はこんなもんか」
と思われたのだとしたら、
その方が腹がたつ。


本当のウチのりんごは、
そんな味じゃねぇんだよ!


と、そんな事件もありつつの今日この頃、

ウチでは
この時期に収穫される
りんごの収穫作業と、
サンふじの葉摘み作業が重なって、
とてもとても
忙しい日々を送っております。(^^ゞ





の時期に収穫されるりんごと言えば、ウチではまず、

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秋映(あきばえ)

インパクトのある黒に近い赤色と、さわやかな酸味が特徴のりんごです。良いりんごですが、ウチでは今年を最後に、このりんごは伐採してしまう予定。作業性や販売面等、諸々を考えた上で、残念ながらそのような決断となりました。(-_-;)

秋映より少し遅れて出るのが、

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シナノスイート(もちろん下のりんごの方^^;)

酸味が少なく、さわやかな甘さが特徴のシナノスイート。ウチでは「サンふじ」に続く主力品種となりつつあります。人気も上々、価格も安定。ただ、この品種が増えると10月がよりいっそう忙しくなるんだよなぁ。(^_^;)

秋映、シナノスイートから少し遅れて収穫されるのが、これ。

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シナノゴールド

甘味と酸味のバランスが良くとてもウマいりんご。しかも日持ち性も良く、とても優秀なりんごなのだけど・・・

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割れるのだ。(TT)

品種特性や販売環境など、悩みはつきません。


て、先日、そんなりんごたちの収穫とサンふじの葉摘み作業で忙しい合間を縫って、りんごの宣伝販売活動のため、大阪へと行ってきました。

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大阪あきない祭りにて、安曇野のりんご&梨の試食販売 10月9日、10日

販売したのは、りんごはシナノスイート、梨は南水(なんすい)です。どちらも長野県生まれのオリジナル品種。お客様の反応も上々。いくら「安曇野のりんごがウマいですよ!」とネットや言葉で伝えてみても、食ってもらわなければそのウマさは伝わりません。ということで、今年から大阪での試食宣伝販売をはじめてみました。地道に続けることで、いつか店の前に行列ができるような店するのがこれからの目標なのだ。


ころで、この10月の終わりからしばらくの間、仕事以外にも色々と忙しくなりそうです。

3月の震災以降先送りされていたTPP参加の動きが、今になって活発になってきました。

正直なところ、TPPに参加し関税が撤廃されたとしても、りんごなどの果物に関してはそれほど大きな影響は無いだろうと思っています。日本産のりんごと海外産のものでは品質が違いますから。。。

しかし、日本の農業の基幹である米や穀類、牛肉など畜産関係は大きな影響があるでしょう。ただでさえ少ない食料自給率は、さらなる低下が進むものと予想されます。

国は、農業を大規模化、集約化、効率化して競争力をつけるべきだとか言いますが、農業はそんなに単純なものではありません。中山間地では平野部と違い大規模化は難しく、果樹類では米穀類と違って大規模化することで品質の低下につながることはよくあることです。

また、関税撤廃を利用して高品質な農産物を海外に輸出しようにも、原発問題による風評被害は、しばらくの間日本産の農産物を輸出を難しくすることでしょう。

一農業者としてTPP参加を容認することはできません。

JA長野県青年部協議会の副会長でもあるオレは、長野県の青年部員を代表して、10月26日には東京で、同28日は長野にて反対集会に参加し、TPP参加反対を訴えてくる予定です。


まぁ、こんな感じで、オレの嵐のような10月は過ぎつつあります。11月に入れば、もちろんまだ忙しいのだろうけれど、残る収穫はサンふじのみ。今年の収穫シーズンもいよいよ終盤を迎えます。

自然が相手ゆえ、残りの収穫がまだどうなるかはわかりません。それでも、残りのりんごが良い収穫ができることを願いつつ、また、いろいろなことがあったこの年の残り2ヶ月を、みなさまが良い形で迎えることを祈りつつ、今月の農事録とさせていただきます。

今年もあと少し、がんばりましょう!

ではまた。(^^)/~~~



バックナンバー

● オレさまの安曇野 風雲 農事録 #32 - #1


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● I'm a farmer!(岩垂和明さんの個人ブログ)

この記事を書いた人

長野県安曇野市三郷(みさと)地区で、農家家業をついでリンゴを作りはじめて8年目となる岩垂和明さん(44歳)が、幾多の押し寄せる誘惑や困難を乗り越えて時として風雲急を告げる月々の農事を綴ります。

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