花が咲いてから農家がやること、それは摘花です。この作業、正確には花の咲く前、蕾の段階からはじまり(摘蕾)、果実になっても続きます(摘果)。これから夏にかけては、毎日毎日、この摘果作業が続くわけなのです。
この摘果(花)作業、実際には3段階に分かれています。
まず最初、蕾や花の段階では必要のない部分の花(蕾)を全部摘み取り、
去年伸びた枝の横についている花(腋芽)は必要無いので全部摘み取る。
次に、一房に5〜7つほど着いている果実をひとつにして、
ひとつを残して後は摘み取ります。
更にそのひとつにした中から、一樹に生らせる量を加減しながら、良いものだけを残すように厳選して間引いていく。
そう考えると、秋に木に生っているりんごというのは、その時点で既に厳選されたひとつなんですね。
りんごの世界も、厳しい生存競争を勝ち抜いていかねばならないのです。
そんなりんごなんですが、実は今年、花(幼果)の状態があまり良くありません。開花が遅れ、全体的に花の量が少なく、そして花になってもうまく果実にならない(不受精)ものが多く見られます。
今年は、春先に暖かくなった後にまた寒くなったり、花が満開期を迎えた5/10ごろに大雨が降ったり、、、そんなこんなが原因なのでしょう。
先にも書いた通り、最終的には厳選した果実のみを残すことになるので、いくつか良いものが残ってくれればいいのだけれど、果たしてどうなることか・・・ 自然相手の仕事なので、技術だけではどうにもならないことも良く起こるわけです。
この仕事には、いつでもドキドキさせれれます。(^_^;)
ところで、4月からはじまったNHKの連続テレビ小説「おひさま」は、ここ安曇野が舞台。地元安曇野の山や自然の風景がとてもキレイに登場するので、地元民としてもとてもうれしく思います。
その「おひさま」では、安曇野の蕎麦畑がクローズアップされて出てきます。あれだけ見ると、さぞかし安曇野には蕎麦畑が多いかと思われるかもしれません。
もちろん蕎麦畑はあります。ありますが・・・
これが今の安曇野の蕎麦畑だっ!
近所の蕎麦畑は、まだ芽が出たばかり。
とはいっても、現代の安曇野が、蕎麦畑に囲まれているわけではありません。
安曇野の代表的農産物といえば、、、北アルプスからの湧き水を利用してつくられる特産のわさび、、キレイな水と豊かな気候風土から生まれるお米、、そしてなんと言っても、高い標高と寒暖差の大きい気候の中で育てられたりんごでしょう!
みなさん、安曇野の蕎麦だけでなく、安曇野のりんごも、どうぞよろしくお願い申し上げます。m(__)m
(※ もちろん、お米やわさびも、よろしくね。^^;)
私、この4月から、JA長野県青年部協議会という組織の副会長をやらせていただくことになりました。仕事も忙しくなってきたこの頃ですが、今年は本業の仕事以外でも忙しい一年となりそうです。
しかし、今このとき、「忙しい」というのはある意味幸せであるとも思うのです。
そんな忙しい毎日に幸せを感じつつ、来月もがんばっていきたいと思います!
だんだんと暖かい日が多くなってきました。
というか、夏のように暑い日も出てきましたね。
みなさまもお体に気をつけてお過ごしください。
では、また来月に!